種村有菜先生の作品、
「桜姫華伝」を読みました。
妖怪やもののけが存在する世界を舞台に、
14歳の少女が過酷な運命に翻弄されていくファンタジーです。
種村有菜先生の描くキャラクターはキラキラした大きな瞳が特徴で、
作品もかわいらしく少女漫画らしい作品が多いと思います。
今回も14歳のヒロインということもあり、
「子供向けかな」と思って、正直あまり期待せずに読み始めました。
ところが読んでみると、なかなか深い物語とその設定、
何より過酷な状況にいながらも奮闘していく
キャラクターたちの魅力に引き込まれてしまいました。
「桜姫華伝」で検索して下さいね。
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桜姫華伝 のあらすじ
時は平安時代。14歳の桜姫(さくらひめ)は
生まれたときからの許婚であり帝の息子でもある王良親王(おうらしんのう)
との結婚が嫌で逃げ出そうとしていました。
ところが桜は王良親王の使者を名乗る青葉(あおば)に捕まってしまいます。
出会った時から無礼な態度の青葉に反発し、
こっそりと夜に家出をする桜。
読み始めは少女漫画のキラキラした世界が広がっていて眩しかったですね。
平安時代のファッションが素敵だと思いました。
実は桜は巫女の白夜(びゃくや)から
「満月を見てはいけない」と言いつけられていましたが、
家出した夜はちょうど満月で、つい空を見上げてしまいます。
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桜姫華伝 のネタバレと感想
その瞬間、なんと妖古(ようこ)と呼ばれる化け物が突然現れ、
桜に襲い掛かってきたのです。
桜の危機に駆け付けた青葉と白夜。
そこで桜は自身が「かぐや姫の孫」であり、
妖古を倒す存在であるという事実を教えられます。
とっさに「血桜(ちざくら)」と呼ばれる刀を呼び出し、
妖古を倒す桜。平和に暮らす人々を守るため、
都の王良親王のもとに行くことに決めた桜ですが、
実は使者と偽っていた青葉こそが王良親王だったと知り・・・。
ヒロインの変身シーンがあったり、
少女漫画らしい一面もありますが、
物語自体は結構ハードですね。
アンバランスさが逆に良かったです。
その後も、心を許したはずが、
「かぐや姫の孫は妖古と同じように人間にとって危険な存在なのではないか」
と考えた青葉に裏切られたりと過酷な運命が続く桜ですが、
何度も立ち上がる姿には感嘆します。
まだまだいろいろと事件が起きそうではありますが、
青葉自身もひと悶着あった後には、
徐々に桜の純粋さに惹かれていっているようです。
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桜姫華伝 まとめ
妖古が出たり、かぐや姫伝説に絡めてあったりなど
物語の設定が盛りだくさんでしたが、
ストーリー自体には筋が通っていてわかりやすかったです。
雰囲気はあくまでも「少女漫画」なのでもちろん子供が
読んで面白い作品だと思いますが、
凝ったストーリー設定や残酷ともいえる展開があったり、
大人にも楽しめる作品でした。
この作品は全12巻で、完結しています。
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