槇村さとる先生の
「N★Yバード(1)」を読みました。
ダンスコミックの金字塔「N★Yバード」の続編であるこの漫画は、
欧州でのダンス留学からNYに戻った主人公、愛子が、
急遽、主演の代役を務めることになり、公演は好評をおさめるものの、
同ダンス団に所属していた恋人の慎が行方不明になり、
さらに、主宰の神崎の掌の上で「踊らされている」感覚に、不快感を覚えはじめた彼女は、
あることがきっかけでカンパニーから除籍処分を受けることになり、
ダンサー「荻原愛子」としての新しい道を模索し始めるお話です。
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N★Yバード のあらすじ
この漫画の主人公である荻原愛子は、
ニューヨークのダンスカンパニー、
N・Y・D・Cで期待の新人として注目されている日本出身のダンサーです。
フランスの留学を一年経て、更にダンサーとしての力を蓄えた彼女は、
ニューヨークに戻り即座に彼女の師、
神崎の主催する公演への出演が決まるのですが、
その公演の主演を務めていた女性にちょっとしたトラブルが発生し、
愛子は神崎から主演の代役として指名されてしまいます。
他にも主演の代役として練習を重ねてきた女性がいるにも関わらず、
愛子が指名されてしまったことによって、
彼女のカンパニー内での風当たりが徐々に強くなっていたのに加え、
愛子の恋人である慎が、三週間前から失踪していることを知った彼女は、
情緒不安定な状態になってしまいます。
いくらダンスを頑張った所で「さすが神崎の愛弟子だ」と言われる日々、
「荻原愛子」ではなく「神崎崇史」の名前ばかりを称賛するマスコミ、
愛子はそんな毎日に違和感を覚え始め、
公演にも全く熱が入らない状態で臨むようになっていました。
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N★Yバード のネタバレと感想
そんな中、ある日事件が起こってしまいます!
慎の姿を見たという情報を聞き、
公演の間際になって舞台を飛び出した愛子は、
結局開演時間までに会場に戻ることが出来ず、
なんと神崎主催の舞台をすっぽかしてしまったのです!
結果その公演は不評に終わり、
愛子もまたN・Y・D・Cから除籍処分の勧告を受けることになります。
そこで彼女はN・Y・D・Cを離れて再びダンスを始めるために、
ニューヨークで一から自身の所属団体を探すことになったのです。
この漫画はそんな愛子が、
神崎の手を離れて自分の力で必死に自身の居場所を探すお話です。
もともと愛子は、神崎の下を離れたくて思い悩んでいたため、
最初は意気揚々と他のダンスユニットのオーディションに参加するのですが、
どこに行っても
「神崎のダンスに似ていて、私たちのチームには合っていない」と
またもや「神崎」の名前が出されて、
オーディションを落ち続けてしまいます。
どこに行っても神崎の名前ばかりで
「荻原愛子」としてのダンスを見てくれる人はほとんどいないんだ、
と思い悩んでいる愛子の姿が読んでいてとても印象的でした。
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N★Yバード まとめ
この漫画には愛子と神崎以外にももう一人重要な人物が登場します。
それが愛子の恋人、慎です。
漫画を読み進めていくうちに、彼もまた彼だけのポジションを確立するために、
神崎の手を離れて奮闘していたことが分かるのですが、
自身の力のみで必死に食らいつこうとする愛子と慎の姿は読んでいて清々しかったです。
「N★Yバード」は三巻で完結しています。
この漫画は、夢を追うことの厳しさと楽しさを教えてくれる漫画でした!
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