上田倫子先生の
「リョウ」を読みました。
牛若丸は女だった!?という大胆な設定の歴史ファンタジーです。
「リョウ」で検索して下さいね。
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リョウ のあらすじ
今時の女子高生のりょうは修学旅行で京都に来ていました。
五条大橋の上を友達と歩いていると
そこに立っていた虚無僧にいきなり切り付けられます。
すんでのところで隣の家に住んでいる幼馴染、
葵に助けられるりょう。
虚無僧はそのまま逃げて行きました。
それから一週間が過ぎ、
りょうの祖父が教えている剣道道場に再びあの男が現れました。
門下生たちをこてんぱんにしているその男は
自分の事を武蔵坊弁慶だと名乗りました。
そしてりょうに手合せを願い出たのですが、
実はりょうは剣道をやったことがありません。
りょうの胴着姿を見たいという祖父の願いを叶えるために、
しぶしぶ手合せするのですが弁慶は突然、
真剣を取り出してその刀で戦えというのです。
そして自分はなぎなたのような大きな得物を出してりょうに切りかかるのです。
あわや、というところでりょうが反撃に出ます。
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リョウ のネタバレと感想
今まで一度も剣術を習ったことがないのに
軽やかに宙を舞いあっという間に弁慶を組み伏せ、
喉元に刀を突きつけるのでした。
りょうは、なんと過去の世界からきた牛若丸だったんですよ。
源頼朝の弟、義経だったんです。
りょうという娘を事故で亡くした一家が
樹海で倒れていた牛若丸を発見し、
牛若丸の頭にりょうとしての幼い頃からの記憶を植え付けたらしいのです。
牛若丸は神隠しの谷に落ち
現代にタイムスリップしてしまっていたのですね。
りょうはとても明るく良い子なんですけど、
自分が牛若丸だったいう記憶も全くなく、
しかも本当に慕っていた祖父や優しい両親の記憶や思い出が
全て作り物と知りそれはそれは悲しむのですよ。
そりゃそうですよね。
弁慶はりょうに負けたことで
すっかりりょうを主人として仰ぐようになりました。
そしてりょうは弁慶と、
弁慶の元彼女としてつきまとってきた虎子、
そしてりょうの幼馴染の葵と過去に帰ることにするのです。
樹海の中にぽっかりと開いた裂け目、
そこに飛び込みりょうは過去に戻ってきました。
時は平安時代末期、平氏が権勢をふるっていた時代です。
源義朝が討たれ、まだ幼かった牛若は
平清盛の孫と結婚させられてしまう運命にありました。
しかし母親である常盤御前が
自分の身を投げ出しさらに牛若を男だと言い張ったため、
鞍馬寺に預けられていたのでした。
そしてりょうは過去の時代で男として生きることになるのですが、
結婚相手である平維盛と偶然に出会い
そして意外にもその素顔がとても優しく、
人としても好ましいことを感じます。
しかし実はすでにりょうは弁慶に恋をしているんですよ。
いつも身近で守ってくれてしかも顔がすんごいイケメン弁慶ですから、
それもまた当然でございます。
弁慶もりょうの事を主人というよりは
女性としてみているような節もありますが、
主従関係を乗り越えるには先が長そうですね。
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リョウ まとめ
維盛にも熱烈に求愛され、
割と早い段階で実は女だったというカミングアウトをするのです。
今後どうなっていくのでしょうね。
実在の牛若丸は悲劇的な最後を迎えるのですが、りょうの運命はどうでしょうか。
続きが気になります。
「リョウ」は8巻まで出ています。
歴史ものをベースに設定がかなりぶっとんだところがありますが、
漫画と割り切り思い切り楽しめる作品でした。
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