山浦サク先生の「ケモノみち」を読みました。
私営のひだまり動物園に就職した晴子は、
“ニオイで感情が読める”という特技の持ち主!
動物園の運営は夢だけじゃ成り立たない!?
新米飼育員として奮闘する体当たりのケモノ道!
「ケモノみち」で検索して下さいね。
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ケモノみち のあらすじ
宮本晴子が面接にやってきたここは私営ひだまり動物園。
動物が好きかと聞かれ「はい好きです」、
それで即採用!(笑)
先輩飼育員の吉野友紀が言うには、
「なんでこんな所来たの?ウチ大変だよ?
勤務条件悪いし人手全然足りてないし、
なにより園長が厄介だから。」ということらしいのですが…。
園長の藤本洋介は前の園長の息子。
動物嫌いで現場の声を聞かないという
園長の方針に疑問を持っているような友紀です。
晴子は「友紀さん園長のこと嫌いなんですね」とズバリ。
嫌いだーっていう苦々しいニオイがしてたという
ニオイ大っ好き!な晴子は、
“ニオイで感情が読める”という特殊能力を持っているんです。
園内に溢れかえる生き物のニオイ…
もうステキすぎるっ!という彼女は究極のニオイフェチ…(笑)
…ニオイで相手の感情がわかるなんて、
これは言葉を交わせない動物相手にもってこいの能力ですよね!
それがどう活用されていくことになるのか見物です。
動物園にはいろんな動物がいて、
ゾウのスミレは前の園長以外に寄りつきません。
昔は人気者だったのに今は心を閉ざしているスミレ…。
思わず晴子が「かわいそうに…」と漏らすと、
「哀れみかよ」と吐き捨てて行ってしまった別の飼育員。
彼女は大橋由香。
人間嫌いでいつもあんな態度だとか…。
スミレも由香も気難しい…と言うのは友紀です。
ベテラン飼育員の柳田大次郎。
ライオンのキバを見せてくれます。
キバはストレスを抱えていて
少し気が荒くなってるようです。
根はただの怖がりで本当は人間が怖いんだと
優しく声をかけ触れる大次郎。
「いいな…私も触りたい」と言う晴子に、
「勘違いするな、
こいつら動物は人間とは違う。
決して一線を越えるようなことはしちゃいけない。」
と言われてしまうのでした。
このときキバから何かのニオイを感じとった晴子でしたが…。
いざ仕事を始めるものの、
エサこぼすわ間違えるわ覚えないわで、
ほんっと使えない!と散々な言われようの晴子。
彼女は今までもそうだったようで、
自分自身でも昔っからなにひとつできなくて
どうしようないヤツなんだと自覚しています。
でも…やっと雇ってもらえたのここだけだから、
私にはもうここしかないと思ってるから、
まだ頑張れるから…平気!と気丈な晴子。
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ケモノみち のネタバレと感想
そうなのです、
晴子は仕事デキナイちゃん(笑)
これは騒動の予感…!?
そんな折大次郎がギックリ腰になってしまい、
晴子は代番でキバの獣舎に。
ストレスを抱えてるという動物たち…、
自分に何ができるんだろうと考える晴子…。
園長に施設の増設を提案してみる晴子ですが、
そんな余裕はない、無理だとバッサリ。
70万…客が来ようが来まいが
一日にこれだけのお金がかかるんです。
“動物園は会社経営”だと言い切る園長。
動物の幸せだけを選ぶことはできないんだと…。
そのとき…!
キバが脱走したと飼育員が駆け込んで来ます。
あれほど言われていた鍵を晴子はかけ忘れたのです。
やっちまいましたね晴子さん、
えらいこっちゃの一大事!!
職員総出で大騒動になります。
動物が脱走したらどんなことになるか…?
最悪の場合殺す…人の命が優先されるからです。
動物を救いたいと言いながらお前のせいで…、
キバに何かあった時にはお前が殺したも同然だ、
そう言われてしまう晴子。
このときキバが何かを探すように
ニオイを嗅いでいるのを見た晴子は、
そのニオイからキバの感情を…読みとります。
大次郎の服を持ちキバに抱きつく晴子、
これはキバが甘えているニオイだったんです。
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ケモノみち まとめ
自分の不注意がこんな事態を招き、
最悪の場合は園の廃園もありえたわけで、
しかもあの衝動的な行動…、
晴子の飼育員としての道のりは
前途多難の予感でいっぱいです。
「ケモノみち」は4巻で完結しています。
「ケモノみち」は新米飼育員のハチャメチャな奮闘記の作品でした!
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