岩下慶子先生の
「ボッコンリンリ」を読みました。
道元先輩の書に出会って、
一度はやめた書道を再び始めた凛。
彼に憧れて入った高校だけど、
肝心の「ご本人」は書道部の部員ではなく…?!
「ボッコンリンリ」で検索して下さいね。
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ボッコンリンリ のあらすじ
束ねた少し癖のある長めの髪、
整った顔立ちで袴姿のその人は、
大きな筆をとってパフォーマンスしていました…
書いていたのは『一期一会』という言葉。
動き出しそうな文字に心を動かされた彼女。。。
山田凛(高1)は眼鏡をかけて地味めな女の子。
お母さんがつけてくれた名前のように、
凛として生きていきたい、
前を向いて…と思っています。
その母親が亡くなってから一度はやめてしまった書道を、
また再び始めたいと思えたのは―
道元先輩の書に出会えたから。
現役高校生にして100人の生徒を抱える師範であり書家の
内田道元はクールでイケメン。
周りの女性たちが放っておくはずもなく
様々なアプローチがあるようですが、
時に適当に相手をしながらどこかつまらない…と思っている彼。
家がやっている書道教室では若先生と呼ばれ、
以外と子供たちにも慕われている教えっぷりのようです。
凛が道元先輩に憧れて入った高校…、
しかしそこの書道部に彼は在籍しておらず、
その実態は内田道元ファンクラブ(兼遊び場)となっていました。
道元先輩には「クソみてぇな部」と言われる始末で…。
部長の花子先輩をはじめ皆道元先輩のファンなのですが、
肝心の書道には興味がない様子。
でも皆明るくて優しくて、
凛のこともリンリンと呼んで悪い人達ではないんですけどねぇ。
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ボッコンリンリ のネタバレと感想
そんな書道部ですから、
生徒会から活動実態がないと廃部にされそうになります。
道元先輩からも続けるだけ無駄、
廃部賛成と言われ、
しかし凛は「部外者は黙ってて!!」と
目に涙をためながら一喝し存続を訴えます。
「美しい文字が書けるようになりたいんです。
自分を映し出せる文字を、
言葉を…表現できるまでになりたいんです。」
そう熱く訴える凛。
その姿を見た道元先輩は自分も入部する…
「ただしあんたが“部長”だ」と言い出し…?!
書道というあまり取り扱われない題材をテーマに、
能力も容姿も優れている男子と、
地味だけど芯のしっかりとした女子との物語が、
なかなか新鮮で中身もあって面白いです。
“永字八法”という、
永の字に含まれる点画は他の字にも応用がきくので
楷書を練習する時の基本となる―
といった書道のことも掘り下げているので、
ちょっと勉強にもなります。
あのときの凛の言葉に心が大きく揺れたという道元先輩。
自分もまだその境地にいってない、
だからオレもそうなりたいという彼は、
やはり書に対する真摯な思いを持ち合わせているようです。
書道は数々の言葉や文字に出会う、
出会う言葉によって人生が変わることもある、
書は心を豊かにするもの、人を形成するもの―、
これらの言葉からは書道の魅力を再認識させられますね。
一度やめてまた始めたばかりで自信がないという凛に、
書では一度書き始めると
“書き損じ”“二度書き”“取り消し”はできない、
前を向けと言う道元先輩。
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ボッコンリンリ まとめ
そんなやりとりを経て、書の魅力や憧れだけじゃなく
道元先輩のことが好き…、
恋をしていることを自覚し始めた凛。
これからどうなっていくのか楽しみです。
「ボッコンリンリ」は8巻で完結しています。
「ボッコンリンリ」は墨の匂いに背筋が伸びるような
気分にさせてくれる作品でした!
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