日生マユ先生の
「放課後カルテ」を読みました。
この漫画は、過食症、ナルコレプシー、ベル麻痺など、
様々な難病を抱えた子供たちに寄り添う
養護教諭の話を描いた心温まる物語です。
「放課後カルテ」で検索して下さいね。
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放課後カルテ のあらすじ
この漫画の舞台は小学校の保健室です。
野咲ゆきという女の子が、いつも寝床にしていた保健室を、
新任の養護教諭、牧野先生によって
追い出される所から話は始まります。
ゆきは牧野先生が来る前から、
しょっちゅう保健室で居眠りをしていたため、
担任の先生も頭を悩ませていた問題児だったのです。
彼女はどんな時間であっても所構わず眠ってしまうため、
クラスメートからは授業をさぼっていると思われ、
徐々に周りから友達もいなくなってしまい、
ゆきはクラスの中で孤立していきます。
確かにゆきは一見
居眠りしているかのように見えるのですが、
ゆき自身は自分で眠りたいと思ったから寝ているわけではなく、
何の前触れもなく睡魔に襲われ、
自分の意志とは関係なしに突然眠ってしまっているため、
周囲に「サボりかよ」と言われる毎日に
ストレスを感じるようになります。
牧野先生はそんなゆきの姿を見て、
彼女が「ナルコレプシー」という病気を
患っていることを見抜きます。
「ナルコレプシー」とは、
日中状況を問わず突然激しい眠気に襲われ
そのまま眠り込んでしまう病気のことを指します。
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放課後カルテ のネタバレと感想
つまりゆきの居眠り癖は、
病気によるものだったのです。
そのことを知ったクラスメートは
「なんだよ居眠りの病気なんて!都合良すぎねー?」
と冷やかしますが、
その冷やかしに対して牧野先生は
相手が子供でも容赦なく怒りつけます。
私でも、もし授業中に
しょっちゅう居眠りをしているクラスメートがいたら、
冷ややかな目を向けていたんじゃないかなぁと思います。
例えその居眠りが病気によるものだと分かったとしても、
ナルコレプシーなんて病名、今まで聞いたこともないし、
突然眠ってしまう病気なんて
ずるいとすら思ってしまうかもしれません。
しかし、作中で出てきた
「どれだけがまんしても知らない間に眠ってて
起きたらみんないなくなってて私のこと待ってる人なんてひとりもいなくて
こんな自分……嫌いだよ」
というゆきのセリフに、
胸を突かれるような思いを抱きました。
どんなに聞き馴染みがない病気だったとしても、
ずっとその病気と向き合っていかないと
いけない当人を一番追い詰めているのは、
周囲の人たちの理解の浅さなんだ、
ということを突き付けられたような気がして、
自分の今までの行動を考え直すきっかけになりました。
この漫画には、他にもライム病や過食症、ベル麻痺など
様々な難病を患った子供たちのお話が収録されています。
どの病気も聞いたことがなかったので、
「こんな病気あるんだなぁ」と
思いながら読み進めることができました!
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放課後カルテ まとめ
私は医療従事者でもないので、
本当に病気に対して知識が浅いのですが、
知識が浅くても、病を患った人たちを
受け入れる環境を作ることはできるんだ、
ということを改めて思い知らされました。
「放課後カルテ」は十一巻まで出ています。
この漫画は、聞き馴染みのない難病を身近に感じることができる漫画でした!
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