ジョージ朝倉の
「溺れるナイフ」3巻を読みました。
写真集を出したり、CM出演で街の有名人になった夏芽。
しかし、夏芽は、町一番の地主の一人息子
航一朗だけいればいい・・・とさえ
思うほど航一朗に魅了されています。
航一朗に好かれたいと強く思う日々ですが、
そんな夏芽を航一郎は面白くないと突き放します。
それでも航一朗に真正面からぶつかる夏芽に、航一朗の態度は少し変化します。
そんな時、一年前に夏芽が航一朗を目にして、衝撃を受けた喧嘩火付け祭りが。
夏芽に迫る危険と航一朗の荒れ狂う心。
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溺れるナイフ 3巻のあらすじ
モデルとして有名人になった夏芽は、
地元の大地主の一人息子である航一朗と付き合うことになりました。
航一朗のキラキラする魅力に、
夏芽は憧れ、航一朗さえいれば何もいらないとさえ思うように。
しかし、そんな夏芽に航一朗は「もうええわ」と言います。
夏芽は、付き合うことによって、
自分の航一朗への気持ちが恋だと実感しました。
恋を自覚してから、
今まで航一朗のようになりたいと思って尖らせていた何かが、
航一朗に好きでいてほしいと思う気持ちに変わったため、
普通の恋する少女になってしまったのですね。
それを航一朗は見抜いているようです。
そして、夏芽自身も、
自分の変化と航一朗の気持ちに気が付きます。
そんな時、夏芽は航一朗が
山に装束姿で入っていくところに遭遇します。
それは、「託宣」と呼ばれる、
航一朗が持っていると言われている予言の力で、
神からの言葉をもらい受ける儀式でした。
航一朗の姿に目が離せない夏芽。
しかし、航一朗は神からの言葉を
受けることはなく、受けた演技をして、
周りから非難を受けます。
翌日、航一朗を見かけた山へ再び入った夏芽は、
そこで航一朗と会います。
そこで、航一朗は自分の力もなく、
自分の一家の繁栄には興味がないことを話します。
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溺れるナイフ 3巻のネタバレと感想
そんな航一朗に、違う世界を自分で切り開けばいい、
そんな航一朗を自分は好きだと走り出した夏芽。
勢いでこけた夏芽に、航一朗は、
「おまえが望むほうに違うおもしろさがあるかもしれん」
と言います。
ここで、航一朗は、父親から諦めた自分を、
自分も諦め、尖ったところを失った夏芽を受け入れたようです。
そして、そのあきらめを夏芽も感じます。
そうしているうちに、
去年航一朗の姿に衝撃を受けた喧嘩火付け祭りが始まります。
今年は参加しないと言っていた航一朗でしたが、
夏芽の身の回りのものを盗んでいた犯人を知り、
火祭りに紛れて犯人だった先輩をボコボコにします。
その姿は、夏芽のためといいながら、
どこか楽しそう・・・。
航一朗の祖母が言っていた、
航一朗の中にある怒りがあふれ出ているような印象です。
しかし、その同じとき、
夏芽は夏芽の物を先輩に盗ませていた男の車に乗って・・・?!
話の展開がとてもはっきりしていてとても面白いです。
恋によって、尖った魅力を失くした夏芽。
そして、周りから諦められた航一朗。
夏芽が航一朗の影響で価値観や世界を変え、
今度は航一朗が周りからの失望をきっかけに、
尖った世界から、尖ったものを失くした夏芽の世界に
興味を持つという変化が、よく描かれています。
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溺れるナイフ 3巻まとめ
その繊細で大胆な変化を、キスの回数で表したり、
危なっかしさにドキドキさせられます。
夏芽に迫る危険。
他の漫画なら安心して読めますが、
この漫画はどこか危険で、夏芽の身に何が起こるのか、
先が読みたいような、読みたくないような・・・・
そんな気持ちです。
「溺れるナイフ」は17巻まで出ていて、完結しています。
この作品は、思春期の残酷さ、繊細さをリアルに描いた作品です!
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