すえのぶけいこ先生の
「ライフ 1巻」を読みました。
この漫画は憧れや友愛、嫉妬など
様々な感情に挟まれる中学生の葛藤を描いた漫画です。
「ライフ」で検索して下さいね。
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ライフ のあらすじ
この漫画の主人公である椎葉歩は、
友達のしーちゃんとカラオケやプリクラを楽しむ、
ごくごく普通の中学三年生の女の子です。
二人はとても仲が良く、
高校に入ってもしーちゃんと一緒にいたいと考えた歩は、
しーちゃんの志望校、
西館高校を同じ志望校に設定し受験することを決めました。
しかし、歩は平均以下の成績、
一方のしーちゃんはクラスの中でも
上位の成績を取っているため、
歩が西館高校に合格することはとても厳しい状況でした。
そのため、歩はしーちゃんに頼りながら、
猛勉強に励むことになります。
その猛勉強の成果もあって、
歩はしーちゃんより良い成績を取るようになり、
そのような現状に歩は徐々に
不安の気持ちを抱くようになります。
そして迎えた受験当日、
ずっと西館にいきたいと思って勉強し続けていた
しーちゃんは不合格、
しーちゃんと一緒の高校に入りたいという一心で
猛勉強をしていた歩は合格してしまうのです。
それを機に、しーちゃんは今まで無理をして、
歩に勉強を教えてくれていたことを知ります。
ずっと仲良しだったしーちゃんに
「あんたなんかいなければよかった」
と言われてしまった歩は、
自分のことを責め続け、
自分の身体を傷つけたり、
高校生活をあえて楽しまないようにしたり、
どんどん塞ぎ込んでしまうようになります。
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ライフ のネタバレと感想
ずっと仲良しだった友達に
「あんたなんかいなければよかった」
と言われたことがどれだけ歩の心に
傷を負わせたのか想像に容易いです。
大人になれば、
しーちゃんは歩の勉強を
見ることを拒否できたはずだし、
歩もまたそんなしーちゃんの現状を
察することはできたと思います。
中学生だからこそ起こってしまったこの悲劇に、
読んでいてやるせなさを覚えました。
そのため高校の中でずっと孤立していた歩でしたが、
ある日、安西愛海という女の子に話しかけられます。
ここで出てくる愛海は、
二人でプリクラを撮る時わざと歩にだけ変顔をさせたり、
しーちゃんのことを悪く言ったり
正直女性目線だと凄く嫌な女の子です。
歩もまた、愛海に対して嫌だなぁと
感じることはあるのですが、
高校で唯一の友達であるがゆえに、
反発することが出来ず、
自分自身までどんどん嫌な人間になっていくことを
自覚していくのです。
親は妹につきっきりで、
親友と呼べる存在も少なかった歩にとって、
しーちゃんの存在はとても大きかったと思います。
それだけに、「受験」というどうしようもない出来事が原因で、
仲を引き裂かれてしまったということがとても複雑な気持ちにさせられました。
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ライフ まとめ
最初のページで見せていた歩の笑顔が、
今となっては切なく見えます。
歩がしーちゃんの出来事を乗り越えて、
心から笑って生活を送れるようになればいいなぁ、と思いました。
「ライフ」は20巻で完結しています。
この漫画は、
中高生独特の一瞬で壊れてしまいそうな空気感を忠実に描いた漫画でした。
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