小田原みづえ先生の
「大正ロマンチカ」3巻を読みました。
銃声と共に倒れた公爵。
いよいよ滝川事件の真相が明らかとなります。
「大正ロマンチカ」で検索して下さいね。
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大正ロマンチカ3巻のあらすじ
滝川製贋作の取引現場に乗り込み、
銃で撃たれそうになった明を助けたのは、
公爵でした。
腹から血を流し、倒れる公爵。
証拠隠滅にと、
屋敷には火を放たれ、
ふたりは逃げ場を失います。
そこで公爵は明に真実を打ち明けるのです。
かつての滝川事件とは、
日本政府が国の威信をかけた美術展にて、
滝川蓮が作ったレプリカを真作として、
展示してしまったことから始まります。
ところが、そこに居合わせた列席者から、
これは真作ではなく贋作だと、
声があがるのです。
その声をあげた人間とは、
当時まだ子供だった公爵でした。
子供とはいえ、
公爵という立場の人間が、
公の場で発した発言は、
政治的な意味合いを持ちます。
結果、美術展の不正を暴かれまいとした、
要人や美術商が滝川蓮を稀代の贋作家として、
犯罪者に仕立て上げたのです。
そして明の父、
滝川蓮は山中で命を絶ちました。
公爵は後悔の念から、
大人になったあと、
滝川製贋作を収集し始めます。
悪い人間が精巧にできたレプリカを、
真作として売りさばかないためなのです。
これが、公爵の真実でした。
自分の不用意な一言が、
明から父を奪うことになった為に、
公爵は今まで事実を告げることが、
出来なかったのです。
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大正ロマンチカ3巻 のネタバレと感想
あぁ、
やっぱり公爵はいい人だったのですね~。
明ちゃんも全てを聞いてほっとしています。
ふたりの心は一層強く結ばれるのですが、
銃で撃たれ火を放たれた屋敷の中、
この後どうなってしまうのでしょうか。
大正時代の木造の洋館です。
屋敷はすぐに音を立てて崩れ落ちてきました。
部屋の天井もあえなく落下。
ふたりの命を救ったのは、
滝川製贋作の大きなキャビネット家具でした。
くずれた壁の眼下には川が見えます。
僕を置いてひとりで逃げなさいと、
公爵は言います。
拒否する明。
自分をもっと大切にして、
わたしと一緒に生きて!と涙ながらに叫びます。
そんな明を抱きしめた公爵は、
優しくキスをした後、
明をひとり川へ突き落したのです。
泣きながら落ちていく明。
三か月後、
明はひとりで父の墓参りへ行きます。
公爵の命は助かっていましたが、
治療のため、本国へ帰っていました。
もちろんこの後ふたりは、
無事に再会を果たします。
明への愛を再認識した公爵は、
プロポーズの言葉を言うのですが、
なかなか明には伝わらないのです。
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大正ロマンチカ3巻 まとめ
公爵様、本当に助かって良かったです。
過去の事件については、
これで一件落着の模様ですね。
明と公爵もちょっといちゃいちゃしています。
ですが異国の公爵様と、
冤罪とはいえ世間では犯罪者の娘、
と呼ばれている明が、
そう簡単に結ばれるとは思えませんね。
まだまだ続きが気になります。
「大正ロマンチカ」は12巻まで出ています。
どきどきのラブミステリーでした。
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