こやまゆかり先生の
『1/2の林檎』を読みました。
運命の出会いを信じ生きてきた女と運命は
自分の手で作り出せると信じている女が、
一人の男を巡って交錯します。
「1/2の林檎」で検索して下さいね。
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1/2の林檎 のあらすじ
製薬会社の本社受付嬢ひかるは26歳。
運命の出会いを信じて
その相手との結婚を夢見ています。
ある日、京都事業所からMR研修で来たかっこいい男性社員が、
高校時代同じバレー部だった“新堂センパイ”だと気付き、
声をかけてしまいました。
思い出話に花を咲かせる中、
2人の距離は急速に縮まっていきます。
これが運命の出会いだと信じて
舞い上がるひかるでしたが、
職場にはドス黒い嫉妬がうずまいていたのでした。
希代の悪女・奈津子の策略に、
ひかるも新堂も嵌められてしまうのでしょうか!?
奈津子を胸くそ悪く感じますが、
先が気になって思わず読み進めてしまいました。
ひかるが所属する総務部は
「女の子は25?26歳までに結婚してやめるのが花道」
という前時代の空気を引き摺る部署です。
それを過ぎても独身でいると、
どんなに優秀でも邪魔者扱いされます。
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1/2の林檎 のネタバレと感想
おじさんと若い女の子がほとんどの総務部で、
花形の受付嬢業務から外され、
内勤が多くなっていく26歳のひかると27歳の静。
愚痴をこぼしながらも、
なんだかんだ部署の空気に染まって結婚をあせっています。
そんな中で新堂と奇跡の出会いを果たしたひかる。
同僚の静は心から祝福しますが、
後輩の奈津子はひかるから新堂を奪おうと、
あの手この手で仕掛けて来ます。
「こういう女いる、大嫌い!」
と思わず言ってしまうことでしょう。
ひかるは元来お人好しなのか、
奈津子の表面に装っているいい子の部分を信じてあげたい気持ちを捨てれません。
そこも奈津子は知っていて利用します。
同僚の静は、奈津子がちらちら見せてくる本性に
嫌悪感をあらわにしていますが、
見た目と性格が男前な静と、ふわふわ可愛い美人の奈津子では、
どちらの言うことを信じてもらえるか、
奈津子はそれも計算づくで行動しています。
狙った獲物は逃がさないハンターのような女、
それが奈津子です。
目的のために、
自分の母親すら利用する悪女なのです。
この奈津子の存在が、
読んでいて不快に感じますが、
この作品を面白くしています。
ひかると新堂がすんなり幸せになってしまったら、
普通の恋愛漫画で終わってしまいます。
しかし、一度や二度の失敗ではあきらめず新たな策を練り、
伏線を張り巡らせる奈津子の狂おしいまでの執念が
ひかると新堂を追いつめていく、
そのドロドロした恋愛模様に読者はハマっていくのです。
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1/2の林檎 まとめ
この先、2人は幸せになれるのか?
それとも奈津子の思惑通りに別れることになるのか?
ハラハラドキドキしながら読み進める手が止まりません。
『1/2の林檎』は14巻で完結しています。
『1/2の林檎』は悪女に翻弄される人々の愛憎劇の物語です。
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