びっけ先生の
「王国の子」を読みました。
王位継承権を継ぐ姫の影武者として城に連れてこられた少年。
混沌とする政権の中で彼は、
貴族社会の血生臭い争いに巻き込まれていきます。
「王国の子」で検索して下さいね。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
王国の子 のあらすじ
ゼントレン国王、ヘンリー王は6度の結婚の末３人の子供がいます。
第一位王位継承権を持つエドワード王子。
最初の王妃の娘、メアリー姫。
そして２番目の王妃の娘、エリザベス姫です。
ヘンリー王の王妃は王に離婚されたり
処刑されたり病死などの不幸な末路をたどっています。
メアリーとエリザベスは王位継承権をはく奪されていたのですが、
現王妃キャサリンのはからいのもとこのほど
王位継承権を取り戻すことになりました。
それにより二人の姫君に影武者をあてがうことになったのです。
つまり、王位継承権を持つという事は
常に暗殺の危険にさらされるという事なのですね。
キャサリン王妃にエリザベスの影武者を探すように
任命された大学卒業したての若者、
ウィリアムはエリザベスの影武者探しに数年を費やすことになります。
国中を探してもエリザベスにそっくりな少女を
見つけることが出来なかったウィリアムですが、
偶然見かけた旅の劇団の中についに目当ての少女を見つける事に成功します。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
王国の子 のネタバレと感想
しかし女の恰好で劇で演じていた娘が
実は少年だという事を知るのですが、
ウィリアムは少年の周辺を調べ上げ首尾よく城に連れていくのです。
出てくる人物が皆、魅力的ですね。
混沌とした世の中、それぞれが自分の役目と
背負わされている大きなものの中で必死にもがきながら生きています。
城の中でどんなに豪奢なドレスを着ていても、
彼らの瞳は決して甘さがなくただ生きるだけではない、
与えられた役目を静かに果たそうとするのです。
冒頭から重たい雰囲気で始まる事が、
この先にいくつもの試練がある事を予感させます。
ウィリアムに城に連れてこられた少年の名はロバートといいました。
ロバートを主軸として物語は進んでいきます。
ロバートには体の弱い弟がいて、
弟の何不自由ない生活を条件に影武者になったのでした。
影武者となったからには弟と仲良く暮らせる未来などない、
それもわかったうえで影武者として生きる事を納得したロバート。
見た目は完璧にエリザベスに成り代われるロバートですが、
病床のヘンリー王の見舞いに行くと
あっさりと影武者である事を見抜かれます。
その後、ヘンリー王は息を引き取ります。
そして新国王になったエドワード９歳にも影武者がつきます。
エドワードは素直にエリザベスに懐いていますが、
エドワードの影武者、そして取り巻く人々は
皆腹に一物をもった人間ばかりなのです。
権力を手にしたい欲にかられた人間ばかりがいる城の中で、
純粋なエドワード、聡明で気品の高いエリザベスは
どのように生きていくのでしょうか。
そしてその影武者たちの想いも交錯していくのです。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
王国の子 まとめ
大変だな～。
というのが素直な感想です。
漫画ですけれども、中世のヨーロッパあたりでは
こういう事が普通にあったのではないでしょうか。
常に暗殺の危険があって権力を求める人たちの中で生きていくというのは、
どんだけしんどいのかしら…。
ロバートとエリザベスはこの後どうなっていくのでしょうか。
続きが気になります。
「王国の子」は7巻まで出ています。
正直、続きが気になって気になってしかたありません。
びっけ先生の美しい作画と骨太な物語に引きこまれる作品でした。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
