樹なつみ先生の
「八雲立つ」を読みました。
出会うべくして出会った古代神話の子孫たち、
2千年分の念を昇華させるため、
盗まれた神剣を取り戻す壮大な旅が始まります…。
「八雲立つ」で検索して下さいね。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
八雲立つ のあらすじ
島根県維鉄谷村、
東京から来た大学生、
七地健生は仲間と共に神和祭の日に神事を目撃してしまいます。
その神事とは巫覡である布椎家の宗主の
代替わりの儀式でした。
代替わりの儀式は先代の宗主の首を神剣ではね、
天に返すというものでした。
新しい宗主は巫覡として天才的な才能を持つ高校生、
闇己(くらき)です。
敬愛する父親の首を苦しみの末切り落とす闇己。
それを目撃してしまった健生も、
一時は殺されそうになりますが、
すんでのところで闇己に助けられます。
その時結界が破られ、
その地に封印されていた念が放出されてしまいました。
それを封印するためには、
布椎家で守られてきた神剣、
“迦具土”(かぐつち)だけでは足りません。
しかしその時、
健生が東京から奉納するために
持ってきていた刀が共鳴しあいます。
健生の持っていた刀は、
以前布椎家から盗み出された神剣
“水?”(みづち)だったのです。
闇己はまだ高校生なんですが、
ずいぶん重い運命を背負わされてしまってますね。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
八雲立つ のネタバレと感想
生い立ちが複雑なせいで皮肉屋で毒舌、
さらに知らない人の前では優等生ぶるという
ドSっぽいところがあるんですが、
健生には最初から毒を吐いたりかまったりしてきます。
闇己に振り回される健生がなんともかわいいのです。
二本の神剣を使い、
無事に闇己は結界をはることに成功します。
ですがそれは簡易的なもの。
地に眠るスサノオの呪詛に操られた念を昇華させるためには、
残る五本の神剣を集め、
さらに補助の巫覡が数名いないと成り立たないらしいのです。
しかし健生は巫覡と対である加治師ミカチヒコの子孫。
神剣を創り出した鍛冶師の元へは必ず刀は戻ってくる、
という言い伝えがあります。
健生と一緒ならば、
残りの神剣を集める事も容易になるのではないのでしょうか。
その後、闇己は東京で剣術を極めるため、
叔父の家に居候するのですが、
東京の布椎家の面々も癖のある感じで、
全てが終わるまでにはかなり波乱の展開になりそうですね。
面白いです。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
八雲立つ まとめ
神話の部分は少し難しいところもありますが、
樹先生の作画がそれをカバーする美しさですし、
話の展開もスピード感があり、
闇己と健生の友情もしっかりと描かれていて読み応えがあります。
「八雲立つ」は10巻で完結しています。
講談社漫画賞を受賞した、
ミステリーアクション少女マンガの傑作です。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら