深見じゅん先生の
「悪女」を読みました。
落ちこぼれOLのヒロインが恋をきっかけに
どんどんのし上がっていくサクセスストーリーです。
1988年から連載されていた作品で、
まさしく「バブル時代」といった雰囲気の作品です。
バブル時代を知らなくても「こんな時代だったんだ」と
少し憧れを感じるような作品でした。
石田ひかりさんと倍賞美津子さんのコンビでドラマ化もされていたそうなので
そちらも気になりますね。
「悪女」で検索して下さいね。
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悪女 のあらすじ
ヒロインの田中麻理鈴(たなかまりりん)は
大手商社・近江物産に父親の友人のコネで入社したばかりのOL。
能天気な性格の麻理鈴が配属されたのは庶務課の資材管理室。
麻理鈴は配属早々、隣のデスクの先輩社員・峰岸(みねぎし)から
この部署は「下等なコネ」で入社した社員がまわされる職場なのだと教えられます。
それでも「いいことがありそうな気がする」と言って、
麻理鈴は持ち前の能天気さと根性で毎日会社に向かうのでした。
特に可愛いわけでも能力があるわけでもないヒロインですが、
何故か目を引きますね。応援したくなります。
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悪女 のネタバレと感想
そんなある日、麻理鈴はいつものように会社のエレベーターに乗ろうとしたところで
人混みにもまれてコンパクトを落としてしまいます。
落ちたコンパクトを拾ってくれたのは襟元に近江物産のバッジをつけた男性。
その男性に一目惚れしてしまった麻理鈴はなんとか彼のことを探し出そうとしますが、
近江物産の社員の中でもバッジをつけた社員は沢山いて絞りきれそうにありません。
他の部署の社員にも聞いてまわろうとする麻理鈴ですが、
しょせん「資材管理室」だと馬鹿にされて相手にしてもらえません。
そこで麻理鈴は相手の弱みを握って自分の有利なように関係を築いていきます。
そんな麻理鈴を見て、先輩社員の峰岸は出世に興味はないかと聞いてきます。
「出世すればあの人に近づけるかも」と頷く麻理鈴。
ところが峰岸が麻理鈴に指示した「出世のための第一歩」は
「掃除のおばさんの名前を覚える」ことで・・・。
峰岸さんがいいキャラをしていて面白いですね。麻理鈴といいコンビに見えます。
その後も峰岸が教えてくれるのは
「社史を覚えること」など出世には程遠いような事ばかり。
でも、そんなことが徐々に麻理鈴の出世につながっていきます。
峰岸さんは一体何者なのでしょう。
奇妙なアドバイスだけでなく、実は会社の重役たちの御用達になっている居酒屋に
つれていってくれたり。
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悪女 まとめ
峰岸の正体となぜ「資材管理室」にいるのかが解明されるのが楽しみですね。
「悪女」というタイトルですが、あからさまな悪女は登場しません。
でも一見脳天気で無害に見える麻理鈴にも
「悪女」の部分があるのかもしれませんね。
長編作品ですが、テンポがよく飽きさせない物語で老若男女楽しめる作品だと思います。
この作品は全37巻で、完結しています。
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