河原和音先生の
「先生!」を読みました。
17歳、高校2年生。
8割の子が好きな人がいるっていうけど、
まだ誰のことも好きになったことがない女子。
そんな島田響が初めて好きになったのが伊藤先生。
最初の恋も最初のキスも、
みんなみんな先生が教えてくれた……!
「先生!」で検索して下さいね。
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先生! のあらすじ
響は弓道部に所属している普通の女の子。
親友の千草恵ことちぃちゃんは
年中好きな人がいるような恋する乙女。
同じ部の川合浩介はフラれたことがないモテ男。
3人は仲良しの友人です。
まだ恋をしたことがない響は、
2人を見てて女としての17歳を
ムダにしている気がしたりして、
でもなんでみんなわかるんだろう?
なんで自分がその人を好きだってわかるんだろう?
と恋する気持ちを知らずにいる純真で純粋な女の子です。
ちぃちゃんは実は昔浩介のことが
好きだったこともあるけど、
今は担任の関矢先生にラブ!
そのちぃちゃんに頼まれて関矢先生の下駄箱に
ラブレターを入れてくることになったんだけど、
なんと響は間違えて伊藤先生のところへ入れてしまいます。
それがきっかけで響たちは
伊藤先生とよく話したりするように…。
ちぃちゃんと浩介は
最初伊藤先生のことを苦手だと
言っていたけれども響は違うと言っていて―…。
ちぃちゃんは響が伊藤先生の世界史の授業で答えるとき、
“少しだけ声が高くなる”ことに気づいています。
ちぃちゃんはそれを苦手だからだと思ってたけど、
…きっと前から響は伊藤先生のこと、
意識してたんじゃないかなぁ…
と思ってしまいました。
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先生! のネタバレと感想
伊藤貢作先生は背が高くって電柱みたい(笑)
年上好みと言いながら女ギライ。
女は裏切るから…と。
教員住宅の伊藤先生の部屋に訪れた響たち、
そこで響は誰かが贈った本を見つけこっそり持ち帰ります。
…少しずつ少しずつ、
先生との時間を重ねる中で先生への想いを募らせていく
響の心情がとても丁寧に表現されていて、
どんどんこの作品に引き込まれていく気がします。
と同時に感情移入しちゃうんですよね~。
関矢先生は女生徒と結婚するの夢なんて言ってるけど、
同僚の中島先生のことが好きなようです。
その中島幸子先生は伊藤先生が好きなのです。
うーん先生たちも大変ですな。
そして浩介は中島先生が好き。
『人を愛することを初めて知った』
というぐらいだから本気ですね。
好きな人とのシーンを思い出しては
いろいろ思いを巡らして、
なんでああいうこと言うんだろうとか考えたり、
相手の気持ちがわからなくて、
本当の気持ちが見えなくて悩んだり迷ったり、
そんなひとつひとつの描写が
恋するときのあの気持ちを思い起こさせてくれて、
とっても共感できてしまいます。
女子高校生が初めて人を好きになって、
その相手は同じ学校の先生で、
先生だけに迷うこともあったり、
とても心に刺さるような印象的なセリフや
シーンがたくさん出てくる作品です。
“好きになってもいい?
ほんとうに好きな人を好きでいたいです。
特別になるにはどうしたらいいんだろう。
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先生! まとめ
高校生は大人じゃないけど
なんにも決められない年じゃない、
自分が誰を好きかくらいちゃんとわかってる。
他の人の事考えるすきまなんかひとつもない!!”
“知らなかった、幸せってこわいんだ”
両思いになった響が感じた気持ち、
どうか幸せな結末が訪れますようにと願わずにはいられません。
「先生!」は11巻で完結しています。
「先生!」は恋する気持ちが
静かに強く伝わってくるような作品でした!
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