藤間麗先生の
「黎明のアルカナ」を読みました。
ベルクートの第二王子シーザのもとに
セナンの第一王女ナカバが輿入れしこれをもって和平の証とする
王族同士の婚姻という名の和平条約。
そのナカバには不思議な力があり…!?
「黎明のアルカナ」で検索して下さいね。
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黎明のアルカナ のあらすじ
北にセナン南にベルクート、
小さな島国に二国立ったことが災厄の始まり―。
セナンは島の北側にあり
凍てつく冬の寒さで貧しく軍事力に劣ります。
唯一の利点は北から南へ流れるティラウス川の
上流に位置しそれを利用できることぐらい。
ベルクートは南にあり
恵まれた気候と肥沃な大地で富み栄え豊かな軍事力を誇ります。
そんな二国は200年戦火が絶えることはありません。
ただ歪な共通点があり、
黒髪を誇る僅かな者たちが王族貴族として君臨し、
赤や金や茶の髪をした者たちは平民として、
そして半獣半人…獣の耳や尾を持つ者たちが
亜人として蔑まれ奴隷として働かされていました。
彼らは人類より五感に優れ兵として前線で戦っています。
ナカバはセナンの第一王女。
気が強く真っ直ぐな性格で不思議な力をもっています。
しかし赤毛であるがゆえに
母国では不当な扱いを受けてきました。
王族同士の婚姻という名の和平条約…、
しかしいつも平和は5年と続かず不毛な結果に終わるのです…。
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黎明のアルカナ のネタバレと感想
つまり和平とは建前ばかりで実際には人質として…
敵国の王子のもとへ輿入れしたナカバ。
しかも赤毛の彼女は歓迎されているはずもなく、
相手の王子からも「俺の姫君ではなく所有物」だと言われ…。
ナカバと政略結婚したシーザはベルクートの第二王子。
強引でわがままな彼にはなにやら影があるようです…。
そんな王子に「主を馬鹿にするな」と剣を抜いたのが、
ナカバがたった一人連れてきた従者のロキです。
ロキは半獣半人でナカバには幼い頃から仕えています。
そのロキに対し
「曲がりなりにも私の夫。主人の夫ならば尽くすべき。
非礼を詫びなさい。」と謝らせるナカバ。
そして「夫を諫めるのは私の役目です。」と
王子をグーパンチ!
「一国を統べるべき王族が差別をするなんてお笑いよ。」
そう言ってのけたのです。
これはなかなか爽快です!
国王をまじえての食事の席に
ナカバがロキに頼んで用意した衣装…、
それは『力』を畏れて滅ぼしたはずの民族の衣装…!
ベルクートの国王陛下・グランがかつて根絶やしにしたつもりの…!
その『力』とは―『刻のアルカナ』。
時空を越え過去未来真実を視る幽遠の力。
わかりやすい設定と人物像で、
作品の世界観にすんなりと入っていけます。
個人的に獣人やファンタジーは好きなので読みやすく、
衣装や装飾品にもこういうのいいなーなんて思ってしまいました。
ふたりの婚姻を祝して催された馬上槍試合、
シーザが見事優勝を果たします。
しかし自分にかけられた反逆罪を取り消すことを条件に
戦いを挑んできたロキにシーザは完敗。
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黎明のアルカナ まとめ
落ち込むシーザでしたが
「頑張れば次は勝てるかもしれないでしょ?」
とありのままの自分を受け入れ
長年自分が望んでいた言葉をかけてくれたナカバに
次第に心が揺れ始めていきます。
意外とお似合いのふたりなのかも…!?
「黎明のアルカナ」は13巻で完結しています。
「黎明のアルカナ」はどストライクのファンタジーと
ラブが楽しめる作品でした!
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