吉野朔実先生の
「恋愛的瞬間」を読みました。
心理学博士、森依四月氏は言う。
「すべての幸福は 恋愛的瞬間から始まるのだ。」
そんな彼のもとには、恋愛が自分の手に負えなくなった人たちが訪れる。
さて、最初のお悩みは・・・。
「恋愛的瞬間」で検索して下さいね。
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恋愛的瞬間 のあらすじ
出会った瞬間に恋に落ちる・・・。
そんな運命的な恋愛を夢見ていたハルタは、
妄想していた理想の女性を大学で見かけ、一目で恋をします。
自分で声もかけられず、ただ顔を赤らめるだけのハルタ。
友達の女子二人が彼女の名前を聞いてきてくれます。
彼女は、きさらぎ あすま。
フワフワした長い髪の毛をした、
とても柔らかい雰囲気を持った女性。
彼女を観察して、生活スタイルまで把握したハルタですが、
どうしても声をかけることができず、
なぜ自分に気が付いてくれないんだろう・・・とさえ思っています。
これは完全にストーカー・・・。
そんなハルマに、友達は、彼女のことを知ったつもりでも、
外からではなにも彼女のことを分かっていないと言われ、
ハッとします。
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恋愛的瞬間 のネタバレと感想
一方、ハルマが恋するあすまは、
いつも誰かから見られているような気がして落ち着きません。
それを、大学の心理学科の博士で、恋愛心理学が専門の、
森依先生に相談します。
昔から異性に好意を寄せられることが多いあすま。
それは自分が相手の気を引こうと
しているからじゃないかと、自分を責めるあすまに、
森依先生は、あすまは女に生まれたことそのものが
コンプレックスの正体だと言います。
あすまの過去は、あすまの責任ではないという
森依先生の言葉に救われるあすま。
あすまが森依先生との出会いから
少しずつ変化していくのを感じるハルマは、
自分が彼女を強く求めるのはなぜか知りたくなります。
そして・・・いきなり彼女に
「恋人になりませんか」と声をかけます。
ハルタのいきなりの告白に、
友達からなら・・・と答えるあすみ。
そんなあすみに、ハルタは、
あすみは友達にはなれないと言います。
友達に求めるものと、恋人に求めるものが違うというハルタ。
その違いについて話すハルタとあすみ、
ハルタの友人を残し、森依先生は
「恋愛ね・・・あの瞬間こそが最も恋愛的であったと思うんだけどね。」
と言いながら去っていきます。
この「あの瞬間」が何を指すのか、
色々な取り方ができ、とても素敵な言葉です。
そして、これがきっかけで、
先生のカウンセリングの受付をするようになったハルタ。
先生のもとには、手に負えない恋愛に悩む人たちがやってきます。
ある時は、自殺すると繰り返す元彼女に振り回される男性。
ある時は、人を愛することをしらないアイドル。
そして、婚約者と結婚したいけれども、
複数いる彼女との付き合いも継続したい男性、
また、精神的にのみレズの女性や、
恋愛に興味がなく、犯罪を犯したくなる衝動に駆られる女性など。
そんな悩める人たちが、森依先生と話すことで、
変化し、見える世界が変わっていく?!
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恋愛的瞬間 まとめ
恋愛をテーマにした漫画ですが、
その心を心理学を切り口に描いた、大人向けの、
とても面白い漫画でした。
狂言自殺、心の性別、心の年齢・・・
など一見するととても思いテーマを扱っていますが、
それに対しての先生の解決への糸口となる話が、とても面白くて分かりやすく、
読み終わったあと、少し心が軽くなりました。
恋愛している人も、していない人も、是非読んでもらいたい作品です。
「恋愛的瞬間。」は3巻まで出ていて、完結しています。
この作品は、恋愛心理学を通して、心と向き合い、心の栄養となるような作品です!
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