芦原妃名子先生の
「Piece」を読みました。
高校を卒業して数年、
突然かかってきた電話は元同級生の訃報でした。
その母親に「人を捜してほしい」と頼まれたことから、
様々な人の過去と思惑、
そして自分自身と向き合うことになる主人公。
それはパズルのピースが一つずつ埋まっていくように…!?
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Piece のあらすじ
須賀水帆は大学生。
同じ大学の同じ学部に彼氏がいますが、
浮気の現場に遭遇し戦わずに逃げてきます。
人と関わることが苦手…な水帆。
ある日高校時代からの友人・西田礼美からかかってきた電話で、
高2の時のクラスメイト・折口はるかが
乳がんで亡くなったことが知らされます。
礼美は女子大に通うちょっぴり太めの子。
高校時代からずっと水帆に憧れていたようですが…。
折口はるか…正直この日まで彼女の存在を忘れていた水帆。
誰とも話さず笑わず怒りもせず、
いつも教室の隅っこで息を殺して座ってる…、
そんな印象しかなかったのです。
ほとんどしゃべったことないし
死んだって言われてもピンとこない…、
ほぼ皆そんな感想の彼女。
大学には行かずコンビニでバイトしていたようですが…。
久しぶりに同級生たちが集まったはるかの葬儀。
ご遺族を目の当たりにしたとたん、
さっきまでの同窓会ムードが一変します。
まだ19歳の女の子のお葬式は…無条件に破壊力があって…。
こういう時自分をひどく冷たい人間だと思う水帆。
悲しい感情は勿論あるけれどそれが涙に直結しないのです。
頭の隅に常にもう一人の冷静な自分がいて
冷めた目で見張ってる…そんな感じで…。
物心ついた頃からそうでうまく泣けたことがない水帆…。
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Piece のネタバレと感想
水帆に気づいた母親から、
生前親しくしてくれていたお礼を言われ面食らう水帆。
はるかは親に心配かけまいと、
なぜか水帆を親友のように話していたのです。
母親から「お願いしたいことがあった」と言われるのですが…。
大学の彼と別れ話をする水帆。
彼は「一度も受け入れられてる感じがしなかった。
ハメはずしたことも気ィ抜いてみっともない姿も見たことない。」
と言います。
彼のことは好きだったけど…
そもそも「人を本当に好きになる」って何?、
難しすぎてわからない…そう思う水帆。
周りからもそもそもあんまり他人に関心ない感じだと言われ…。
その後はるかの母親を訪ねます。
あの時声をかければ良かったな…と思う思い出もありました。
他人と密につき合うのが苦手な自分、
でも…もう一歩近づけば良かったかなと思う時もあるのです。
帰り際思わず「私でよければ…力に!」そう言った水帆。
なんで関わる気になったのか…、
多分自分を少し変えてみたくなったんですよね。
母親が頼みたかったことは「人を捜してほしい」ということ。
高校時代おつき合いしていた男性を…。
水帆は地味で目立たないタイプのはるかに
彼氏がいたとは思えないときっぱり言うのですが、
なんと妊娠・堕胎したことがあったと知り…!?
―それが全ての始まりでした。
冒頭からぐいぐい引き込まれる設定と展開です!
まるで秀逸なドラマを見ているかのよう!
主人公が自分の内面を深くみつめていくところも共感できます。
そしてなにより、
はるかの過去を探ることによって
様々な人と関わりそれぞれの思いを知り、
そこからうわべだけでは知り得なかった事実が
次々と明るみになっていき
新たな側面が見えるのが大変興味深いです。
最後まで目が離せないストーリーです。
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Piece まとめ
登場人物も数多く出てきますが、
高校時代の同級生・成海皓の存在が
水帆にとっては非常に大きな影響をもっています。
彼とのこともこの作品の重要なキーポイントですね。
「Piece」は10巻で完結しています。
「Piece」は人の思いの深いところに触れる
ラブサスペンスな作品でした!
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