戸部けいこ先生の
「光とともに･･･～自閉症児を抱えて～」を読みました。
｢ママ～｣と呼んで、自分の元に笑いながら駆けてきて欲しい・・・。
そんな母親として当たり前の未来を思い描きながら、
必死で子供と向き合う新米ママ、幸子。
人とのコミュニケーションが難しい傷害、
自閉症を持って生まれてきた我が子を受け入れ、
沢山の問題と向き合いながら、親子で成長していく過程を描いた、心ふるわす作品。
「光とともに… ～自閉症児を抱えて～」で検索して下さいね。
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光とともに… ～自閉症児を抱えて～ のあらすじ
幸子が初めて赤ちゃんと対面した朝は、朝日がとてもきれいな朝でした。
社内恋愛の末勝ち取った、夫雅人の結婚。
キラキラした幸せの中で、光と名付けられた赤ちゃん。
人から羨ましがられる程の生活の中で、幸子は育児の大変さに直面します。
抱き上げると泣く、夜泣きがひどい・・・。
しかし、夫は子供が泣くと迷惑そうにし、
義理の母からは育児について責められるばかり。
なぜ自分ばかりが・・・と理想と違う生活に、幸子は光が｢ママ～｣と呼んで、
早く自分に笑いかけてくれないか・・・と願っています。
そんな中、光の一歳半検診で、光
が自閉症の疑いがあることが分かります。
市の福祉センターに相談に行きますが、そこでさらに専門機関を紹介されます。
次から次へと訪ねる場所が増え、答えが出ないことに苛立つ幸子。
さらに、そこでもらった自閉症を説明した冊子に
書かれてあることにショックを受けます。
夫にも事実を隠し、無かったことにしたいと思う幸子ですが、その頃には、
公園や外出先での光のかんしゃくが激しくなり、外のお友達との違いが明らかに。
ママ友の陰口を耳にしたり、徐々に追い詰められていきます。
さらに、夫の実家の法事で義母から心ない言葉を浴びせられた幸子。
自閉症が生まれながらの障害ではなく、子育ての問題だと思っている義母。
全て幸子の責任だという言葉に、読んでいて強い衝撃を受けました。
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光とともに… ～自閉症児を抱えて～ のネタバレと感想
泣いて泣いて、一年ぶりに福祉センターを訪ねます。
幸子の苦しい現状を親身になって聞いたくれる職員と出会い、専門医の話を聞き、
同じような障害を持つ教室への参加を決めます。
今まで暗闇の中を誰の理解も得られず子育てをしていた幸子。
初めて前向きな気持ちになります。
しかし、夫の世間体を気にした横暴な態度に、
家を飛び出した幸子は、実家で生活することにします。
公園で外の家族や子供と比較し、
普通の子育てができないことにただ涙が溢れますが、
そんな幸子のもとへ光が花を摘んで並べていることに気がつきます。
その後、夫雅人が、過労がきっかけで、
初めて父親として光と向き合うようになります。
夫婦二人で育児できるようになったことで、
光の障害を受け止めることができ、障害のある光を愛おしく思えるようになった幸子。
そしていよいよ進学の壁に悩む幸子。
小学校への進学を前に、障害者以外の子供との生活を経験するため、
光を保育園に通わすことに。
保育園で、他のお友達を危険な目に遭わせてしまったり、
他の保護者からの言葉に傷つくこともありますが、
保育園の理解もあり、徐々に友達からも、
保護者からも受け入れてもらえるようになります。
同じ障害を持つお友達は、違う幼稚園で理解が得られず、
辛い思いをしています。
障害を持つ子供の教育環境は、まだまだ整備されていないことが多いのだと驚かされます。
そして、いよいよ小学校。
悩んだ結果、公立小学校の障害児学級への進級を希望する幸子。
しかし、行政側の反対に合い、何度も何度も闘って、最後は進学の道を勝ちとります。
まだまだ始まったばかりの光と幸子の二人三脚。
二人を待ち受ける未来は？！
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光とともに… ～自閉症児を抱えて～ まとめ
自閉症という障害を持つ子供を授かった母の、
出産してからの一つ一つのリアルな心情が描かれた作品です。
私も含め、多くの人は出産するまで、自分の未来に、
今まで目にしたことのある、普通の子育てを想像しています。
しかし、自分のもとにやってきた子供との生活が、その想像と違っていたとき、
そのショックや、突きつけられる現実とどう向き合うのか。
その母としての気持ちに、涙がでました。
まだ子供をもたない人にも、同じ子供を持つ人にも読んでもらいたい作品です。
「光とともに･･･～自閉症児を抱えて～」は15巻まで出ていて、完結しています。
この作品は、障害を持つ子供と向き合う母の愛がつまった作品です！
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