長神先生の
「花檻草子」を読みました。
両親を亡くし、兄と二人暮らしの女子高生、双葉千知。
千知は最近、毎晩男子が集団で何かをしている夢を見ていた。
そんな時、千知のクラスに転校生初見寿弥と、
その兄で教師の初見芹人が赴任して来ます。
彼らとの出会いを境に、千知の人生は大きく変化します。
彼らが言うには、千知は大昔のある宗教の
術者の生まれ変わりであり、
現代社会で人々に取ついている胤と呼ばれるものを消す能力を
持っているという。
その事実を突き付けられた千知は?!
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花檻草子 のあらすじ
話は、兄と二人暮らしの千知の見た夢からスタートします。
千知は、ここ最近、藪の中、
少年たちがなにかを話しているところで、
草の模様がある腕に強く手を引っ張られる夢にうなされています。
また同じ夢を見て目が覚めた誕生日の日、
兄から千知はお守りのブレスレットをプレゼントされます。
兄は、いつでも千知を守るといいながら
ブレスレットを渡します。
なんだか意味深ですね。
これからなにかが起こること知っているみたいです。
そして、学校では、クラスに転校生初見寿弥と
その兄で教師の初見芹人が来ます。
その日の夜、二人は千知の家へ。
寿弥が千知に言った言葉は・・・自分を殺せ!
分けのわからない千知に、芹人は、
寿弥の言う通りにしないと、兄を殺すと言います。
読んでいて、ここでかなり困惑してしまいました。
自分を殺せとは、どういうことでしょうか?!
殺さないと兄を殺すなんて、
ちょっと理解するのに時間がかかりました。
驚く千知でしたが、家の下で何かに取つかれたクラスメートが
人を襲おうとしているところを目撃します。
そのクラスメートを胤といい、
容姿を変えて退治する初見兄弟。
クラスメートを切りつける二人を止めようとした千知は、
クラスメートから出た胤を消滅させます。
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花檻草子 のネタバレと感想
翌日、また草の模様のある男子が
男の子を襲っているところに遭遇した千知。
そこで千知を助けたのは梅桃という
初見兄弟と同じ能力を持つ男の子でした。
そして、梅桃は千知に、千和の正体を話し始めます。
千和の正体とは・・・
人の負の感情を操る胤を呼ばれる装置を祓える唯一の存在である、
昔花織と呼ばれた術師の生まれ変わりでした。
また、初見兄弟や梅桃は、
植物の力で邪気を払うことができ、
さらに、千知の先祖である花織から
不老不死の術をかけられているという。
ここでやっと謎が解けました。
寿弥が自分を殺せといったのは、
不老不死の術を掛けられてしまっているため、
その術を解くことができる千知に殺せといったのですね。
胤を消しながら、
他の植物の力を司る仲間と出会う千知。
徐々に信頼関係を気付いていく千知ですが、
兄が不穏な様子で見守っていて・・・?!
兄は無関係ではなさそうだとは思っていたのですが、
胤を持っていました。
兄は何者なのでしょうか。
千知は兄と仲間の間で辛い思いをする予感。
昔の術の話や設定が複雑なので、
少し理解するのに時間がかかりましたが、
それだけ凝った話になっています。
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花檻草子 まとめ
少し複雑なところはありますが、
千知が頑なだった初見兄弟の心を溶かしていく様子は、
読んでいて千知の魅力が伝わってきました。
兄の正体など先が早く知りたいです。
「花織草子」は3巻まで出ていて、完結しています。
この作品は、凝った設定に、読んでいて、
どんどん引き込まれていく作品です!
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