たらちねジョン先生の
『グッドナイト、アイラブユー』を読みました。
母の死を伝えるために出た旅で、
家族の真実に出遭う男子大学生の物語です。
「グッドナイト、アイラブユー」で検索して下さいね。
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グッドナイト、アイラブユー のあらすじ
クソオヤジとクソ兄貴が出て行って、
母と2人で暮らしてきた遠藤大空。
大学3年の夏、病気の母を1人で看取った大空は、
母の遺言に従ってロンドンへ旅立つ事になります。
旅の目的は海外にいる母の友人たちへ、母の死を伝えに行くことです。
RPGの主人公のように、
行く先々に現れる母の手紙に導かれ、
ロンドン→パリ→アムステルダムと旅を続ける大空。
母の友人たちや兄の結婚相手に
カルチャーショックを受け続ける大空でしたが、
兄に対し寂しくて拗ねていただけの子どもだった自分を
認められるようになります。
旅を続けるうちに、大空は
バラバラになっていた家族の真実に出逢うのです。
かつて海外にいたせいなのか、
主人公大空の母ヤエは、
自分の運命を素直に受け入れる性質だったようです。
夫(大空の父)が出て行った数年後、
今度は長男(大空の兄)が自分のやりたいことをやる為に、
家族を見捨てて海外へ行ってしまいました。
それでも、大空と2人母子で生活してきましたが、
大空が大学3年生の春に、
母ヤエの体に病巣が見つかります。
ステージ4、余命3ヶ月という断片的な情報しか出てきませんが、
恐らくは癌だったのでしょう。
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グッドナイト、アイラブユー のネタバレと感想
母ヤエは取り乱すこともなく、
たんたんとこの運命も受け入れています。
大空は休学して1人で看病するも、
母はその年の夏に亡くなりました。
「一番大変な時に、そばにいなかったくせに家族って呼べるのか?」
報せを受けてようやく帰国し、
そのくせ自分に対して兄貴面する兄・大地に反発する大空。
しかし、母の遺言に従って辿り着いた異国の地で、
結局兄を頼っている自分がいました。
父がいなくなって、
母と兄と自分の3人で暮らしていたとき、
周りの人間が何と言おうと、自慢の母であり、
かっこいい兄であると信じていた大空。
その分、裏切られたときの嫌悪感は凄まじく、
かなり兄に対する思いをこじらせた模様です。
勝手に出て行って、戻ってきたら自分を子ども扱いして、
おまけに海外で何故か男性と結婚(!)していたとあっては、
最早理解する方が無理というものでしょう。
それでも、家族として弟の世話をやく兄の姿に
次第に心を開いていく大空。
兄の大地は大空より少し長く生き、
海外で暮らした分、ちょっと大人です。
その兄から見ると、弟の大空は成人したとは言え、
まだ子どもで危なっかしく、つい世話をやきたくなるものです。
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グッドナイト、アイラブユー まとめ
母のヤエは、自分が長く生きられない事を知って、
この旅を仕組みました。
最初は母の死を伝えるためだと思われた旅で、
家族の真実と向き合うことになった大空。
母の思惑通り、彼は家族と新たな関係を
築いて成長することができるのでしょうか?
『グッドナイト、アイラブユー』は2巻まで出ています。
『グッドナイト、アイラブユー』はファミリールーツジャーニーなお話でした。
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