矢沢あい先生の
「ご近所物語」を読みました。
想い合っているはずの幼馴染の高校生ふたり。
だけど、ご近所同士で付き合っちゃったら世間が狭くなりそうで…。
素直になれないピュアラブストーリーです。
「ご近所物語」で検索して下さいね。
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ご近所物語 のあらすじ
山口さんちのツトム君は大人気バンドのボーカル
「中川ケン」にクリソツで、学校で女の子達にちやほやされる男の子。
同じマンションで幼馴染の幸田実果子(こうだみかこ)と
ふたり揃って同じデザイン系の矢澤芸術学院(やざがく)に通っています。
みかこの夢は自分のブランドの店を持つこと。
そのために学校の勉強も頑張っているのです。
ある日、実果子がマンションまで帰ってくると
ツトムの家から、ミスやざがくになった女、中須茉莉子
通称ナイスバディ子が出てきて
ツトムのほっぺにキスをしているのを見かけました。
なんとなく気まずくなり、
ツトムが取り繕うように実果子に話しかけますが
実果子は思わずツトムの頬を叩いてしまいます。
別に付き合っている訳でも
お互い告白した訳じゃないんですけど、
いつも一緒にいて何となくお互いを
自分のもののように考えていたんでしょうか。
ツトムも、このまま実果子とつるんでいったら
すごい狭い世界で生きていくことになる事に
不安を覚えているようです。
この作品は1995年に初版が発行されているとのこと、
かれこれ20年たっているんですね。
確かに実果子やツトムが通うデザイン学校やファッション、
当時のキラキラした雰囲気に懐かしさを覚えます。
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ご近所物語 のネタバレと感想
頭を冷やすために向かった公園の遊具の中で
雨宿りをしている実果子。
ついついツトムとの思い出にふけります。
そしてそのままウトウトと眠ってしまい、
帰りが遅いのを心配した実果子の母親が
ツトムの家に電話を入れたことから、
マンションでは実果子がいなくなったと大騒ぎになります。
もちろんツトムはまっさきに飛び出し、
公園まで探しにくるのです。
そうそう想い合ってはいるんですよね。
だけど2人はまだ高校生、
こんな身近なところで済ませていいものかどうか、
若者の悩みは尽きないのです。
学校では相変わらずモテモテなツトム。
実果子との約束も合コンを優先させてしまい
実果子とケンカになります。
さらに合コンに来ていたバディ子に
付き合おうと告白されツトムは悩みながらもOKしてしまいます。
寂しい想いをかかえながらも
実果子はツトムに対して素直になれません。
それに比べてバディ子はツトムがほめてくれたから、
と言ってナチュラルメイクでお嬢様風に変身したり素直に直球を投げてきます。
そして実果子は自分の鬱々とした気持ちを晴らすために金髪にするのです。
デザイン系の学校だから服装もかなり自由だし、
ピアスなんかもOKみたいなんです。
実果子の母は漫画家でかなり娘の自由を承認していのですが、
実果子が金髪にしたことで、
何か心に不安を抱えているんじゃないかと心配しています。
その頃、ツトムの親友が実果子の事を気に入ってしまい、
実果子に近づき始めました。
そうするとやはりツトムはそわそわと落ち着かなくなってくるのです。
ダブルデートした遊園地で、
結局ツトムはバディ子にふられてしまいます。
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ご近所物語 まとめ
バディ子はツトムが誰を好きなのか分かっていたんですね。
初めて読みましたがなかなか面白いです。
幼馴染の恋愛関係をベースに
将来の夢や今の自分に対するいらだち、
若者の時代しか抱えられない悩みを丁寧に取り上げている作品ですね。
「ご近所物語」は7巻まで出ています。
青春の青臭さと甘酸っぱさが味わえる作品です。
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