東村アキコ先生の
「美食探偵 明智五郎」をよみました。
美食家でイケメン、大金持ちだけど変わり者の探偵、
明智五郎が活躍するサスペンスコメディです。
「美食探偵 明智五郎」で検索して下さいね。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
美食探偵 明智五郎 のあらすじ
小林苺(こばやしいちご)はワゴン販売のお弁当屋を営んでいる女の子。
そこへ毎日のように弁当を買いに、
向かいのビルで探偵業をやっている明智五郎がやってきます。
顔はイケメンなのに変なスーツに変な髪型、そしてループタイ。
現金は持ち歩かず毎度クレジットカードで弁当代を支払おうとする変わり者です。
探偵としての腕はどうなのでしょうか。
初回の依頼人は地味な感じの専業主婦。
ご主人の浮気調査を依頼してきました。
理系の研究者であるご主人は毎日家で焼き魚の和食を作らせるのですが、
最近服に香辛料や食べ物の匂いをつけて帰るようになりました。
浮気を疑っている依頼人のために明智はご主人の素行調査に赴きます。
一週間の調査の結果、会社近くのカフェの女店員の家にランチ時、
きっかり1時間滞在している事が分かりました。
ご主人は不貞を働いているのかどうかは分かりませんが、
結果を依頼人に告げると依頼人は慰謝料をたっぷりもらって
第二の人生を謳歌すると言って帰っていきました。
ところがその後、事件が起こるのです。
東村先生にしてはかなりギャグが抑え目のシリアスな展開です。
明智探偵と助手として無理やり事件に巻き込まれる
小林苺の掛け合いもなかなか楽しめます。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
美食探偵 明智五郎 のネタバレと感想
小林苺の作った弁当を食べながら明智探偵がテレビをつけると、
先の依頼人のご主人が例のカフェ店員の家の近くの路上で
刺されたというニュースが流されていました。
慌てて依頼人の携帯に連絡する明智。
車で走行中に携帯に出た依頼人は全身血だらけになっていました。
すぐに出頭しろ、などとは明智は言いません。
海沿いのオーベルジュで食事をしよう、
と依頼人を誘い出します。
事務所へ来たときとは打って変わって
胸のあいたドレスに身を包み髪をおろした依頼人と、
ふたりで高級なディナーをとります。
そこで依頼人はなぜご主人を刺したのか、
血の滴るようなレアのステーキを食べ微笑みながら語るのです。
食事をみそ汁と焼き魚しか作らせなかったご主人が、
若い女が作った香辛料の効いた食事を食べていた事が許せなかったからだと。
なんかわかるような気がします。
食事は死ぬまで続く夫婦の営みなんだと語る奥さんの気持ちが。
最後の晩餐だと食事を堪能する美しい依頼人に、
部屋をとってあるからと誘いだす明智ですが
飲んだワインに薬を入れられていて不覚にも明智は眠らされてしまいます。
気が付いた明智は店の前で待機していた小林苺の弁当のワゴン車に乗り、
急いで海岸に向かいます。
明智の説得もむなしく海へとダイブする依頼人。
これが明智探偵と小林苺の最初の事件になるわけですが、
あの依頼人実はまた出てくるのです。
海で死体があがった訳じゃないんですよ。
そして次の事件の犯人をそそのかし手助けをする悪女として、
再び明智探偵の前に現れるのでした。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
美食探偵 明智五郎 まとめ
東村先生のファンとしては、ギャグの少なさにちょっと物足りなさも感じますが、
先生独特の美男美女が楽しめます。
美食探偵とあって高級グルメも出てきます。
でも小林苺がワゴン販売しているちくわの磯辺揚げが一番美味しそうでしたね。
あの美女はまだまだ絡んできそうです。
これは続きが気になります!
「美食探偵 明智五郎」は2巻まで出ています。
東村先生の新境地、美食にまつわる事件を描いた推理作品でした。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら