深見じゅん先生の
「むぅぶ」1巻を読みました。
「いい女にしてください…」そう願ったらほんとに天使が現れた。
恋も就職も何もかもが上手くいかない女の子が、
“むぅぶ”という変な生き物と七転八倒しながら幸せ探しをするラブコメディです。
「むぅぶ」で検索して下さいね。
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むぅぶ のあらすじ
岡野かつらは就職浪人中の女の子。
大学を卒業してから居酒屋で働き、
ビジネススクールの専門学校へ通いながら就職を探す日々です。
家は一人暮らしで恋人もいません。
恋に関していえば、大学時代に大好きだった先輩に
こっぴどく振られた苦い思い出が…。
その失恋はいまでもかつらの胸の中にくすぶっているのです。
恋も就職も上手くいかないかつらは聖橋から願いごとを叫びます。
実はこの聖橋、欄干の欠けたところから願い事を言うと
天使が現れて願いを叶えてくれると言うのです。
そして半信半疑で実行したかつらの元へ天使…
いや白くて丸い変なイキモノが現れたのでした。
そのイキモノは自分の名前を“むぅぶ”と言いました。
かつらの願い事は、「いい女にしてください」というものなんですが。
いい女ってあまりに漠然としてますよね。
でもそれくらいかつらは追い詰められているし、
そして精神的に幼ないということでしょうか。
高校から知りあいのボンボン、
笹川に失恋や無職を笑われ意地悪をされても何も言い返せないし、
好きだった木崎先輩の事も顔や振る舞いだけを
好きになっているように思えます。
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むぅぶ のネタバレと感想
むぅぶは魔法でかつらをいい女にするわけではないようで、
むぅぶとかつらの2人の生活が始まりました。
それでもかつらの幸せために、ちょっとしたお手伝いをしてくれます。
その一つが、大学のOBのためのアイボリー祭に出席するかつらに、
美しいネックレスをくれた事です。
実はそのネックレスは大事な時に人の気持ちが読めたり、
魔法で周囲の男たちをぞっこんにさせる力を持っていたりするのです。
アイボリー祭では今まで見向きもしなかったような男たちが、
かつらにデートを申し込んできます。
無論、意地悪だった笹川やかつらを振った木崎先輩も
目の色を変えてかつらを追いかけ始めます。
そうしてかつらはようやく考えるのです。
自分は先輩の何を好きになったのか…。
一生、先輩を好きでいられるのか…。
自分自身の気持ちは…。
そんなかつらにむぅぶは小さな石を出してくれました。
手に張り付いて取れない石です。
そしてその夜、かつらは不思議な夢を見ました。
天使の姿の美男子が出てきて、かつらを“勇気の願い人”と命名するのです。
じつはそれはむぅぶの別の姿なのですが、
それをきっかけにしてかつらは少しだけ勇気を持つことが出来るようになるのです。
就職活動をすっぱりと辞めて小料理屋で働く事にしたかつら、
その先に一体どんな未来が待っているのでしょうか。
かつらは本当に普通の女の子なんですよ。
魔法の力で先輩に好きになってもらえても、最初はすんなり受け入れるのです。
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むぅぶ まとめ
ずっと好きだった人が例え魔法の力でも好きになってくれるのなら、
それで構わないのです。
そして悩んで考えて、そうして自立の道を歩き出すんですよね。
そういうところがリアルに描かれている作品ですね。
やっぱり“いい女”というものは一朝一夕で作られるものではなくて、
少しずつ沢山の経験をして作られていくものなのではないかな~と思うのです。
「むぅぶ」は11巻まで出ています。
何かに悩める乙女たちに読んでもらいたい作品でした。
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