ひきの真二先生の
「かっちゃく」を読みました。
それはある日の夕暮れどき、
1匹の老犬が繋がれているのを見かけたことから始まる。
その老犬を見たとき、筆者は昔飼っていた犬、「かっちゃく」のことを思い出した。
筆者が「かっちゃく」と過ごした日々を綴った物語。
「かっちゃく」で検索して下さいね。
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かっちゃく のあらすじ
それは、ある冬の夕暮れどき。
筆者が家を出て、ふとしたを見ると、
一匹の犬がアパートに繋がれているのが目に入ります。
その犬は、見るからに年老いていて、
ヨタヨタと同じところをくるくると回っていました。
そして、筆者は、その犬を「かっちゃく」と無性に呼びたくなります。
筆者はなぜ「かっちゃく」と呼びたくなったのでしょうか?!
「かっちゃく」とは、亡くなって10年経つ筆者が飼っていた犬の名前。
なかなか変わった名前ですね。
亡くなった当時は、よく筆者の夢に出てきていたと言いますから、
筆者と「かっちゃく」は結びつきが強かったのですね。
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かっちゃく のネタバレと感想
筆者は、物心ついた頃から、いつも隣には犬がいました。
記憶の中にある一番最初の犬は、ゴン太。
ゴン太はいついなくなったかは・・・覚えていないらしい。
そして二代目の犬はコロ。
怒られた筆者をいつも励ましてくれる犬でした。
次に、筆者の家にやってきたのは、兄が友人から譲り受けたデビ。
さらに、コロとデビに子どもが6匹生まれ、それぞれもらわれていきます。
それから、筆者は一人暮らしを始め、飼い始めたのは猫。
猫はある日から家に帰らないようになり、結婚した筆者が飼い始めたのが、
「かっちゃく」でした。
黒い犬は縁起が悪い・・・と貰い手がなかった子犬の中で、
ヨチヨチと歩いて筆者の靴に鼻をすりつけて寄って来た一匹を抱き上げた筆者。
それが20年近くも一緒に暮らすこととなった「かっちゃく」との出会いでした。
そんなことを、繋がれていた老犬を見て思い出した筆者。
その老犬が捨て犬だったらどうしよう・・・。
そう不安に思いながら、マンションの階段を下っていたとき、飼い主が現れ、
犬を連れて帰っていきました。
筆者は、その老犬に対する飼い主の気遣い、思いやりを感じ、
なぜだかわかりませんが、とても嬉しい気持ちになります。
老犬を大切にしている人だと思うと、嬉しくなったのでした。
20年近く「かっちゃく」と過ごした筆者。
きっと「かっちゃく」の介護の経験があったのでしょう。
老犬の介護の大変さをしっているからこそ、
その飼い主の犬に対する気持ちを垣間見たとき、嬉しくなったのですね。
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かっちゃく まとめ
人生の中で、多くの時間を犬とともに生きてきた筆者。
その筆者が、もっとも長い時間を共に過ごした「かっちゃく」との思い出や、
その経験から得たことを綴った作品です。
可愛い・・・ただ愛でる気持ちで飼うことの多い犬ですが、
長い年月を共に過ごすにあたり、いつか迎える犬の老後について、
真正面から向き合った筆者だからこそ書くことのできる、
実態がそこには描かれています。
そのため、ちょっと胸が痛むような現実がこの先待っているような予感がして、
少し先を読むことが辛くなりそうにも感じますが、
読まなければいけないとさえ思わせてくれる作品です。
「かっちゃく」は3巻まで出ていて、完結しています。
この作品は、犬とともに人生を過ごすことについて、真正面から描いた作品です!
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