葉月めぐみ先生の
「お嬢様はお嫁様。」を読みました。
家のしきたりに従って出会うべくして出会ったふたり。
周囲の邪魔をものともせず愛を貫くハイパーラブコメディです。
「お嬢様はお嫁様。」で検索して下さいね。
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お嬢様はお嫁様。 のあらすじ
超~大金持ちの跡取り娘、極楽院永遠子(ごくらくいんとわこ)。
18歳の誕生日の一週間前に18年間待ち続けた婚約者に会うことになりました。
運命の彼は極楽院家の離れ、松の間にて彼女を待っています。
ドキドキしながら障子を開けると愛しの彼がこっちを見ています。
床の間の柱に縛り付けられて…。
極楽院家のしきたりでは18歳の誕生日に、
生年月日とさらに時刻まで一緒の相手と
結婚しなければならない決まりがあるのです。
永遠子は生まれた時からその事を
言い含められていて、毎年自分の誕生日には
相手の写真をプレゼントされ写真相手に愛を育んできたのでした。
ところが相手の殿方、
鷹塔悠河(たかとうゆうが)は一切その事情を知らされることなく、
婚姻の一週間前に突然拉致されて極楽院家に連れてこられたのです。
永遠子に説明され、茫然としている悠河。
悠河に会えてはしゃいでいる永遠子をよそに、
結婚なんてするわけねーだろ!とキレてしまいます。
思い描いていた悠河とはまるで別人の、
優しくない王子様を目の当たりにしてさすがに永遠子も逆ギレします。
こんな短気で鬼畜で顔だけの男とは結婚したくな~い、というのです。
ふむふむ、なかなか面白い展開ですね。
永遠子ちゃん、着物も似合っていてとてもかわいいです。
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お嬢様はお嫁様。 のネタバレと感想
ふたりの気持ちが決別したので、
しきたりを破って松の間からの緊急脱出をはかることにしました。
それを使って悠河が外へ出てしまえば
しきたり違反とみなされ、結婚はご破算になるはずなのです。
そしてふたりはおよそ一週間の間、
緊急脱出口を探しながら松の間で共に生活することになったのです。
しかし、一週間も寝食を共にしていれば情がうつるのは当然で、
ふたりはいつの間にか惹かれあっていくのです…。
結婚式の一日前、ようやく脱出口が見つかりました。
ほんとはふたりとも好きあっているのに、
お互いそれを口に出せずにいるんですよ。
悠河だけでなく、思わず永遠子も一緒に外へ出てしまいます。
永遠子はお供を連れず知らない場所に行ったことがないんです。
だから悠河とふたりで歩く外の世界がとてもまぶしく、キラキラしていて。
誕生日プレゼントに悠河に携帯を買ってもらったり、
花火大会に行ってみたりおままごとのようなデートを心から楽しみます。
そんな永遠子を見ながら、悠河はだんだんと自分を抑えきれなくなっていくんですよ。
もう少しでキス、といういいところへ極楽院の捜索のヘリがやってきてしまいます。
永遠子は本家に連れて行かれてしまいました。
そして悠河は夫となる資格を失い、
永遠子は別の人と結婚しなくてはならなくなりました。
この作品、ギャグがちょいちょい入ってくるんですよ。
ここで永遠子の両親が初登場するのですが、お父さんの顔が!
昭和のギャグ少女漫画に出てくるような風貌に
笑っちゃいましたよ、お父さん。
お父さんにもちょんまげの秘密があるのですが、それはさておき…。
永遠子のために生年月日が同じで、
生まれた時間だけ違う男をずらりと取り揃えていたご両親。
でも、もう結婚するなら悠河じゃなきゃ嫌なのです。
永遠子は家を出る決意をします。
そして同時刻、高校に行っていた悠河も永遠子を
奪い返すために極楽院家に向かいます。
そして再会したふたりは初めてキスを交わすのです。
いや~面白い。
この後ふたりは1巻の中頃ですぐに結婚式をあげます。
極楽院家には“裏しきたり”というものが存在していて
(裏しきたり巻物はその後も何度も出てきます。ようするに何でもアリ)
想いが通じ合っていれば結婚しても良いという、
完全にご都合主義の展開になります。
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お嬢様はお嫁様。 まとめ
そして晴れてふたりは結婚。
でもこの作品、この後もずっと長期連載になっているんですよ。
通常、ふたりが結ばれてしまうとあまり面白くなくなっていくものですが、
この作品はここからが面白いんです。
ふたりを邪魔する魅力的なキャラがたくさん出てきて翻弄されますが、
永遠子と悠河の愛はしっかりと結ばれていくのです。
結婚しても初夜はずぅ~っと先ですしね。
「お嬢様はお嫁様。」は18巻まで出ています。
昭和レトロなドタバタのコメディの中に、
真実の愛がしっかりと見えていてキュンキュンする作品でした。
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