田村由美先生の
「猫mix幻奇譚とらじ」を読みました。
ねずみが知恵をもち人間の敵となり、
猫mixや犬mixと呼ばれる二足歩行の動物たちが存在する世界を
舞台としたファンタジーです。
田村先生の作品は「BASARA」や「7SEEDS」など以前から好きで、
今回の作品も期待を裏切らず面白かったです。
ほかに類を見ない世界観と、
シリアスなストーリーの中にコメディー要素が組み込まれているところもよかったです。
「猫mix幻奇譚とらじ」で検索して下さいね。
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猫mix幻奇譚とらじ のあらすじ
ねずみが人間の天敵となり、
軍隊を組織して人々を襲うようになった世界。
その世界でバイ・ヤンという一人の男が
一匹の猫mix・とらじと旅をしているところから
物語は始まります。
バイ・ヤンは「王の7勇者」のうちの一人で、
とらじと「魔法のねずみ」を探して旅をしていたのです。
「魔法のねずみ」とは動物たちを
半人型に変える能力を持ったねずみで、
半人型にされた動物は猫mixや犬mixと呼ばれていました。
田村先生の作品はいつもですが、
今作も世界観がしっかりしていて安心して読むことができました。
ねずみが人間と長い間争いつづけているなど
奇抜な発想なのにどんどんと物語に引き込まれていきます。
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猫mix幻奇譚とらじ のネタバレと感想
時はさかのぼり、
バイ・ヤンが王のもとでねずみ討伐を指揮して働いていたころ。
バイ・ヤンには離れて暮らす妻と
5歳になる息子のリオがいました。
仕事のせいで2年半も家族に会えいなかったバイ・ヤンですが、
功績が認められて1年の休暇が与えられ、
家族の待つ故郷へと旅立ちます。
ところがバイ・ヤンが故郷につくと、
そこはねずみに荒らされており、
自宅にも誰の姿もありませんでした。
バイ・ヤンの故郷はねずみに襲われ
生き残った人間は誰もいませんでしたが、
唯一、とらじと名乗る子猫の猫mixだけが生き残っていました。
とらじによると、リオは「魔法のねずみ」に
さらわれたというのですが・・・。
バイ・ヤンの苦悩やとらじが
猫mixにされて猫の時の記憶を失ったところなどが
すごくよく描かれていて登場人物の感情に共感できます。
バイ・ヤンには同情してしまいますね。
バイ・ヤンは三日とあけずに家族への
手紙を送り送金をしていたのに、
それらは郵便屋に騙されて家族には
一切届いていなかったことが、
リオが残した日記から明らかになります。
郵便屋がだましていたようですが、
これもねずみと関係していくのでしょうか。
それにしてもバイ・ヤンはついてない男ですね。
大筋はとてもシリアスなストーリーなのですが、
真面目なバイ・ヤンがとらじに対してツッコミを入れる場面など、
思わず笑ってしまうシーンもあってとても面白かったです。
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猫mix幻奇譚とらじ まとめ
そもそも、ふわふわな毛並みの二足歩行のとぼけた猫が
「~にゃ」と話している漫画なのに、
ストーリーはシリアスという矛盾がいいですね。
これから1人と1匹の旅がどうなっていくのか続きが楽しみな作品です。
この作品は現在連載中で、9巻まで出ています。
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