わたなべ志穂先生の
「華の姫 茶々ものがたり」を読みました。
時は戦国時代。
武将・浅井長政の娘として生まれた茶々は、
仲の良い両親と妹弟達、
そして茶々の守り役・相馬と共に幸せに暮らしていました。
あの晩…叔父・織田信長の命によって
何もかも奪われるまでは…!
戦国の世を駆け抜けた一人の少女の物語―…。
「華の姫 茶々ものがたり」で検索して下さいね。
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華の姫 茶々ものがたり のあらすじ
茶々は父・浅井長政と母・お市の娘として生まれ、
妹の初と江、弟の万福丸、
そして茶々の守り役・相馬と共に幸せに暮らしていました。
お市は織田信長の妹で政略結婚によって
浅井長政に嫁ぎましたが夫婦仲も良く幸せでした。
ところがある日、
叔父・織田信長の命を受けた豊臣秀吉によって
父・浅井長政は討たれ弟も殺されて、
相馬は生死不明に。
残った母・お市や妹達ともその後離れ離れになり、
茶々はひとりぼっちになってしまいます。
当時の戦乱の世の姫の辛い状況に胸が痛みますね。
そして10年後…。
茶々は偶然にも相馬と再会します。
大人の男に成長した相馬に、次第に惹かれていく茶々。
そんな折秀吉から、
自分の側室になるようにと命令が下ります。
死を覚悟して相馬と駆け落ちしようとする茶々でしたが、
相馬は『あなたに生きていてほしい、たとえ自分の側でなくとも…。
いつか必ず助けに…あなたのもとへ参ります』
という決意を伝え茶々を逃がします。
茶々も生きて再び相馬と会えることに望みを託し、
秀吉の元に上がることを決めます。
―相馬との約束だけを心のよりどころとして…、
茶々は秀吉に抱かれることを選ぶのでした。
―戦国時代は女達にとっても戦いの時代だったのですよね。
男達が天下統一を目指し戦いに明け暮れる中、
女は政略結婚を強いられ子を殺され夫を殺され、
泣きながらそれでも生きてきたのです。
そりゃ…強くもなりますよね、
強くないととても生き抜いてはいけないのですから…。
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華の姫 茶々ものがたり のネタバレと感想
茶々は秀吉の側室になりましたが、
思い通りになる玩具ではない!と強気を通します。
秀吉の正室であるねねは“豊臣の母”と呼ばれており、
広い心で茶々を受け入れてくれますが、
他の側室たちは茶々を快くは思わず…。
一方相馬は助けられた寺の僧侶の導きで、
徳川家康の家臣になります。
しかしその僧侶の正体は…!
信長に仕える頃から裏で家康と通じ、
本能寺の変では影武者を立て生き延びていた…
明智光秀だったのです!
この辺も含め史実とは異なる部分もありますが、
それがこの作品の独自の世界観として
成り立っているようですね。
光秀を参謀として秀吉の後の天下人を狙う家康は、
相馬が茶々の想い人であることを知り、
秀吉を倒すため相馬を利用しようと目論んでいたのです。
家康の策略とは知らずふたたび再開した相馬と茶々は、
人目を忍び逢瀬を重ねるますが、
茶々の行動を不審に思った秀吉は
家臣の石田三成に命じ事実を探らせようとします。
この光成がまた若い長髪のイケメンで
なんとも違和感ありまくり…(笑)
そんな時茶々の妊娠が明らかになります。
本当に自分の子なのか最初は疑った秀吉ですが、
豊臣家の存続を願うねねの取りなしもあり
一度は自分の子であると信じます。
しかしそれが嘘だったとわかり激怒する秀吉。
そのとき茶々は
「それがどうした秀吉。これくらいのことがなんじゃ!!」
と積年の悲しみや恨みをぶつけたのです。
これは復讐だ!と。
ここはちょっと痛快でした。
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華の姫 茶々ものがたり まとめ
殺されることを承知で…しかし守り抜く覚悟で生んだ子。
秀吉は今まで悲しませたことを詫び当時の本心を語り、
生まれた子を自分の子…豊臣家の世継ぎとすると告げます。
この先の展開も、
どういった独自の結末が見られるのか非常に楽しみです!
「華の姫 茶々ものがたり」6巻で完結しています。
「華の姫 茶々ものがたり」は史実に沿いながらも
茶々に想い人がいたという新しい設定の作品でした!
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