矢沢あい先生の
「うすべにの嵐」を読みました。
この漫画は、息子たちを野球選手にするという
夢を持った父が亡くなってから六年、
甲子園選抜に選ばれ順調に野球選手として
育っていく兄を持つ少年、清が、野球部をやめ
不安定な毎日に揺れる青春を描いた少女漫画です。
「うすべにの嵐」で検索して下さいね。
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うすべにの嵐 のあらすじ
この漫画の主人公である清は、
幼い頃に父親を亡くしてしまったために、
現在母親と兄の高、三人で暮らしている男の子です。
亡き父の「息子を野球選手にする」という夢を叶えるために、
毎日熱心に野球の練習に打ち込んでいた二人でしたが、
甲子園出場を決め雑誌にまで
掲載されるようになった兄の姿を見ているうちに、
弟の清は自分がどんどん取り残されているかのような感情を抱き始め、
次第に自暴自棄な生活を送るようになります。
更に、彼が密かに心を寄せていた幼馴染の女の子、久美子が、
高の活躍を心底嬉しそうに話している姿を見ているうちに、
彼女が高に片思い中であるということに気付いてしまった清は、
野球に対する熱意をすっかり失ってしまい、
とうとう野球部を退部することを決断してしまうのです。
この漫画を読み終えて私がまず思ったことは、
清の反発的な姿がやけに中高生時代の
自分の姿と重なるなぁ、ということでした。
何故だか分からないけれども、
どうしようもなく現状にイライラしてしまったり、
自分の大好きだったはずのものを唐突に捨ててしまったり、
そんな清の言動にとても既視感を覚えたので、
自分の中高生時代を懐かしく思い出しながら読み進めていました。
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うすべにの嵐 のネタバレと感想
この漫画は清視点で話が展開しているため、
兄の高は頼りがいがあって余裕のある
大人のように描かれているのが印象的でしたが、
高には高なりの葛藤や悩みがあるんだということが伺えるシーンもあったので、
そこがまた「青春」を上手く描ききっているなぁ、と思いました!
先述したように清は現在久美子という女の子に片思い中なのですが、
「好きや」という一言が言えない清は、久
美子のことをただ黙って見ていることしかできませんでした。
しかし最後のシーンで「好きや」と言わずとも、
久美子が自分に笑顔を向けてくれることを知った清は、
これから何も知らない「青春」時代を潜り抜けて、
大人に向かってどんどん成長していくんだろうなぁ、
と微笑ましい気持ちでこの漫画を読み終えることができました!
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うすべにの嵐 まとめ
この漫画は、まさに「青春時代」を描き切った作品だと思います。
恋をすることだけが「青春」というわけではなく、
周りの大人が全て敵に見えてしまったり、
自分でも何故だか分からないくらいイライラしてしまう、
そんな甘さも苦さも備えた「青春」がふんだんに詰め込まれた作品でした。
「うすべにの嵐」は一巻まで出ています。
この漫画は、自分の青春時代を思い出しながら
読み進めることができる漫画でした!
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