名束くだん先生の
「霧雨が降る森」を読みました。
阿座河村というところに伝わる“ことりおばけ”。
シオリは両親を交通事故で突然亡くし、
導かれるようにこの村へやってきます。
果たさなければいけない“約束”とは…?!
フリーホラーゲームの漫画版。
「霧雨が降る森」で検索して下さいね。
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霧雨が降る森 のあらすじ
大学生の神崎シオリは両親を交通事故で亡くし、
天涯孤独の身となってしまいます。
両親は親類と縁を切っていたので、
突然のひとりぼっち…どうしようもない孤独。
そんななか見つけた写真に祖父の姿がありました。
そこに書かれていた母の字を頼りに、
シオリは阿座河村へとやってきます。
ゲームの序章のようにストーリーが始まります。
ホラーだけあってどことなく
不安を感じさせる幕開けですね。
バスを待つシオリが出会った最初の人物が
村の巡査・望月洋介。
バスは廃止になっており
望月がパトカーで送ってくれることに。
そんなところからもわかるように望月は、
明るくて面倒見がよくおせっかい焼きで
困っている人は放っておけない性格です。
つまり基本的に巻き込まれ体質なんですね~。
写真の場所は資料館になっていて、
祖父はすでに他界していました。
その全てを管理人に委託して…。
この場所に懐かしさを感じるシオリ…、
やはり昔ここへきたことがあるんでしょうか…。
望月にきいたとおり管理人を探して
建物の中へ入っていくところなんかは
いかにもゲームっぽい流れを感じますね。
そこで見つけた「ことりおばけとおがみさん」
というタイトルの絵本。
やっぱりそれを知っているシオリ…。
アルバムも見つけ間違いなくここが
父の故郷であることを確信します。
そして見つけたペンダント…。
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霧雨が降る森 のネタバレと感想
次に出会うのが村の中学生・佐久間美夜子。
ちょっとホラーちっくな出会いを演出しつつも、
彼女も怪しい人物ではなさそう?!
小生意気な物言いをする
はねっかえりな性格の美夜子ですが、
少々不器用なだけで本当は悪い子ではないんですよね。
幼いころから霊と接することができたため
現世とあの世の境界線が曖昧になりやすく、
現世の煩わしさに上手く立ち回ることもできず、
思春期と性格も合わせて苛立ちを感じやすいようです。
だからこそ霊も人も静かで穏やかな時間が流れる
資料館が気に入っているんでしょうね。
複雑な家庭環境を抱え、
学校でも上手くいってない様子なので、
美夜子もかなり大変そう…。
そうしてようやく管理人のお出ましですが、
これまた相当怖がらせる演出の出会いですね(笑)
ピラッとメモを出して筆談するギャップが、
一気に怖さを打ち消す彼が須賀孝太郎。
頑なな態度に何か隠された秘密がにおい、
謎が深まる人物です。
シオリはここ阿座河村そしてこの資料館になっている
元祖父のいた所へ来て、
父と少しの母の思い出を見つけ、
胸が温かくも締めつけられるような気分になります。
―しかしその中で疑問が生まれます…、
なぜ父も母もこの故郷の話をしなかったのだろうか?
なぜこの地から離れたのだろうか?
何か隠すようなことがあったのだろうか―…?
明らかになる謎にいよいよ物語が動き出す
期待感や高揚感を煽られます!
いなくなった美夜子を探して、
入るなと言われた森へ入っていくシオリ…。
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霧雨が降る森 まとめ
相当怖い状況が次々にやってきますが、
それに臆せず踏み出していくシオリの強さが
ちょっと信じられなーいと思ってしまいました(笑)
丁寧に作り込まれた設定と人物に、
物語がどんな結末を迎えるのか、
非常に期待が持てる作品だと思います。
「霧雨が降る森」は4巻まで出ています。
「霧雨が降る森」は怖さとワクワク感溢れる謎解きホラーな作品でした!
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