吉野朔実先生の
「ジュリエットの卵」を読みました。
この漫画は、
ミナトと螢という双子の兄妹が、
兄妹なのにも関わらずお互いを愛し合ってしまった
苦悩を描く本格ラブロマン漫画です。
「ジュリエットの卵」で検索して下さいね。
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ジュリエットの卵 のあらすじ
この漫画の主人公である飴屋螢は、
現在芸術大学に通う大学生です。
螢は大学の中でも有名になるほど
顔立ちが整っているため、
男性からよく声をかけられはするものの、
螢には他の男性に全く興味が持てなくなるくらい、
大好きでずっと一緒にいようと決めた男性がいました。
それが螢の双子の兄、ミナトです。
二人はお互いに自分たちは
兄妹だから結婚なんてできない、
ということを知りつつも、
そんな社会の規則がどうでもよく思えるくらい、
お互いがお互いを愛し合ってしまったのです。
ミナトは作中で、
「どうして兄妹や親子で子供つくっちゃまずいんだろう」
と疑問を口にしているのですが、
一見答えが分かり切っているような質問に見えて、
ミナトや螢は真剣に悩んできた問題なんだろうなぁ、
と考えると
もし私がこの問いかけを二人にされたら、
きっと私は何も答えられないだろうな、
と思いました。
恋をすると、
当然苦しい気持ちもついてくるのですが、
それ以上に一杯幸せな気持ちが味わえます。
しかしその相手がたまたま自分の
近親者だったというだけで、
その恋愛は周りから非難されるし、
社会の規則という面から見ると絶対に叶うことはありません。
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ジュリエットの卵 のネタバレと感想
恋愛の甘い気持ちに浸る暇もなく、
こんな恋愛しなければよかった、
と本気で苦しむ羽目になるのだと思うと
この二人の関係性は本当に切ないなぁ、
と思いました。
そんな二人ですが、
二人は大学生になって、上京して、
様々な人に出会うことになります。
そのうちの一人に下田游一
という男性が挙げられます。
彼は螢が住んでいる家の隣の住人なのですが、
お金に困っていた螢に、
当時は素性も知らないままお金を貸してしまうほどに、
特に利益も求めずに他人に対して優しくできる人物です。
螢の友達の夜貴子にも
游一を螢の彼氏にすることを勧められるほど良い人なのですが、
当の螢はミナトのことしか眼中にないため、
全く興味を示しません。
しかし、
兄妹でもお互いが愛し合っているのだからこれでいいじゃん、
と言えるほど社会の目は甘くはありません。
螢とミナト、
二人はこれから様々な人に出会って、
自分の気持ちに折り合いをつけることが求められるんだろうなぁ、
と思いました。
近親での恋愛というとても難しい問題を、
現実的に深く掘り下げた漫画だなぁ、と感じました。
表紙もどことなく
絵画を想像させるようなタッチで描かれているため、
王道の少女漫画に慣れていると
なかなか目にする機会のない漫画だと思います。
しかし、現代風の少女漫画では
絶対に読めないような言い回しなどが何度も登場し、
なかなかこのような漫画を読まない私にとっては、
とても興味深く読み進めることが出来ました。
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ジュリエットの卵 まとめ
「ジュリエットの卵」
は三巻で完結しています。
この漫画は、
まさに芸術家が描く恋愛漫画でした!
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