群青先生の
「飴菓子」を読みました。
この漫画は、古狼族の少年、糸巻と
少女の姿をした植物“飴菓子”、
互いが互いの身体を食料とする共存関係の中で生まれた、
異種族間の究極の純愛ファンタジーです。
「飴菓子」で検索して下さいね。
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飴菓子のあらすじ
「さあ 私を食べて」
という少女の衝撃的なセリフから始まるこのお話は、
お互いの身体が互いの食料になるという
特殊な設定の下で描かれた漫画です。
主人公の糸巻という男の子は、
もともとは人間だったのですが、
おじいちゃんの「血」を強く引き継いでしまい、
人間とはかけ離れた存在、
古狼族として成長していきます。
古狼族は、ある時期がくると、
食べ物の一切を受け付けず、
「飢餓期」に突入します。
「飢餓期」に突入すると、
古狼族は飴菓子と呼ばれる植物を探し、
飴菓子に自分の血を食料として
分け与えなければいけません。
その代償として二人の共存関係が一年経ったら、
古狼が飴菓子を食って「飢餓期」を終わらせるのです。
糸巻もまた、今まで人間として
ふつうに生活していたにも関わらず、
急に「飢餓期」に突入してしまい、
飴菓子が生息する谷に一年間、
飴菓子と二人で過ごすはめになります。
「喰い、喰われる関係のふたりの共存生活」
がこの漫画のキャッチコピーとして使われていましたが、
現実離れしたこの設定に読む前から
凄く心が惹かれたことを思い出します。
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飴菓子のネタバレと感想
実際読んでみた所、
ファンタジーな漫画だと世界観を
把握すること自体が大変かなぁ、
と思っていたのですが、
最初の数ページで
このお話の設定が細かく説明されていたため、
すぐに漫画の世界に入り込むことができました!
この漫画を読んでまず感じたことは、
なんといっても絵が凄く繊細で
綺麗だなぁということです。
ファンタジー系統の漫画は、
幻想的な雰囲気を出すために、
作者様には相当な画力が
要求されると思うのですが、
この漫画は線一本一本のきめ細やかさ、
淡い色使いなど、
全てが幻想的な世界観を全く壊さず、
忠実に再現するためのものとして機能していたため、
読んでいて何の違和感もなく物語に集中することができました。
「飢餓期」によって空腹感が限界に達していた糸巻は、
すぐにでも飴菓子を食べようとするのですが、
飴菓子は、
「一年たったら私の全部をあげるからゆるして」
と言い、糸巻と飴菓子の、
喰い喰われる共存関係が始まることになるのです。
一巻目なのにも関わらず、
飴菓子のセリフ一つ一つに物悲しさを感じました。
彼女は糸巻とは違い、
自分が一年後には食べられる運命にある
ということを理解しているので、
だからこそ飴菓子の笑った顔や、
幸せそうな発言ですら、
切なく見えるのだと思います。
冒頭の部分から一年後には、
糸巻はあまりにも飴菓子と一緒にいすぎて、
飴菓子をなんの躊躇いもなく
食べることができなくなってしまったのだと推測できるのですが、
そこに至るまでの経緯を、
もっと読んでみたいなぁと思いました。
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飴菓子 まとめ
「飴菓子 分冊版」は八巻まで出ています。
この漫画は、ファンタジーな世界観の中で繰り広げられる
絶対に叶うことのない恋愛をしてしまった二人を描いた漫画でした。
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