岩ちか先生の
「婚約生」を読みました。
両親を亡くした女子高生がアパートの大家をやっている高校生と
突然結婚することになる、一つ屋根の下ラブストーリーです。
「婚約生」で検索して下さいね。
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婚約生 のあらすじ
突然の事故で両親を亡くした女子高生、
花岡紗愛（はなおかさち）のもとへ同じ高校の先輩、
西園寺幸一（さいおんじこういち）がやってきます。
紗愛のアパートの大家をやっている幸一は、
高校生の紗愛が家賃を払っていくのは難しいだろうから、
今の部屋から出て行ってほしいというのです。
突然の申し出に驚く紗愛にさらに幸一はこう話すのです。
自分と結婚してくれれば金銭面は全て負担する…と。
幸一は一人暮らしで家事をしてほしいことと、
祖父から結婚するよう強くすすめられているのだが、
その見合い相手が苦手なのだとも。
結婚は好きな相手とするものでしょう、
と慌てる紗愛に幸一は1か月の猶予期間を与えました。
そしてひとまず紗愛を自分の一人暮らしの部屋に連れていってしまうのです。
幸一は見た目とってもイケメンなんですが
全く笑わず無表情で、高校生なのに家では常に
パソコンに向かい仕事をしているのです。
彼にとっては仕事以外の時間は全て無駄のようで、
しゃべり方などもまるでロボットのよう。
食事もゼリータイプの栄養補助食品でまかなっている様子です。
それでも差しあたって住むところを探す間、
紗愛は幸一の家に一緒に住むことになりました。
紗愛は部屋を片付け、幸一のために食事を作って待ちます。
もともと優しい女の子なんですね。
紗愛と暮らしていくうちに幸一も少しずつ変わっていくのです。
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婚約生 のネタバレと感想
期限の1か月目になり、
ちょうど知り合いの部屋を貸してもらえるようになった紗愛は
幸一の部屋を出ることになりました。
幸一も別の結婚相手を探すから構わないと能面のような顔で言います。
しかし1か月の暮らしの中で紗愛のほうも
幸一と一緒にいたいという気持ちが高まりました。
一度は出て行ったものの、
やっぱり紗愛は幸一のもとへ戻り婚姻届けにサインをします。
たまたま居合わせた幸一の祖父は大反対をしますが、
幸一も祖父を納得させるために祖父の前で
紗愛にキスをして一生離さないと約束するのです。
役所に届けを出しふたりは無事に結婚。
しかし幸一はあくまで仕事のために結婚、
紗愛も生活のための結婚という体でいるのです。
ふたりは契約結婚という形なんですよね。
今まで以上に能面顔の幸一。
しかし幸一は冷たいわけではないのです。
無表情の中にも優しい気持ちがあるのを知っている紗愛は
幸一と家族になれて嬉しいと素直に言います。
ですが二人の結婚は学校では内緒です。
買い物も遠くのスーパーに行ったり、
周囲に気づかれないようにする日々。
ある日、結婚式をあげないの？と同じアパートの住人に聞かれます。
幸一はそんな時間があるのなら仕事をしたいし、
結婚式で一体何を誓い合えばいいのかわからないと言うのです。
わかってはいても傷つく紗愛。
思わず家を飛び出します。
プチ家出をして家に戻ると仕事人間の幸一が
近所の子供と外で紗愛の帰りを待っていました。
シロツメクサで作った花冠を紗愛にかぶせる幸一。
アパートの部屋はかわいく飾られて幸一はそこで
紗愛に感謝の気持ちと紗愛を支えていくことを誓うのです。
ずいぶん可愛いお話ですね。
初めて読んだ作家さんですが、話のテンポもよく作画もお上手です。
きゅんきゅんするポイントもしっかりとおさえてあって、
ちょっとほろりとしてしまいました。
ロボットのような幸一ですが、
両親を早くに亡くしていてあまり愛情を受けて育ってないのだと思います。
しかし紗愛と結婚したことで、
人間らしい気持ちがどんどん溢れるようになっていくんですね。
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婚約生 まとめ
この後、幸一の見合い相手というお嬢様が出てくるのですが、
この美人のお嬢様も口が悪くて乱暴でいいキャラクターをしているんですよ。
幸一を監禁して無理やり結婚式をあげようとするのですが、
紗愛も負けずに幸一をさらいにいくのです。
そして次巻に続く…。
あぁ、続きが気になります。
「婚約生」は3巻まで出ています。
恋に不慣れなふたりが恋に落ちるまえに結婚し、
ゆっくり愛を育むとてもかわいいお話でした。
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