塩森恵子先生の
「希林館通り」を読みました。
下宿屋「希林館」の次女・花梨は高校の糸崎先生に片想い中。
その先生の紹介で新しく下宿人になった信木は
三女・柚子に目をつけて…！？
3姉妹を中心に騒動が絶えない下宿物語！！
「希林館通り」で検索して下さいね。
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希林館通り のあらすじ
ここは学生下宿「希林館」。
切り盛りしているのは3姉妹とその母の4人の女性たちです。
長女の棗は大学2年生で派手で美人な姉御タイプ。
次女の花梨は高校2年生。
明るくはっきりした性格ですがすぐに手が出るのが玉にきず。
いつも強気ですが好きな人のこととなると
途端にしおらしくなる面も。
三女の柚子は中学3年生、
物静かで生真面目な性格で二人の姉たちのまとめ役です。
母親の桃は少女向け雑誌にジュニア小説を書いています。
豪快な性格のお母ちゃん！
父親は…7年前に家族をおいて出て行ったのでいません…。
そんな希林館の住人は現在4人。
松さんこと松永は芸術家気取りで小説を書いている
貧乏で不潔な（笑）浪人生。
留年し続けて何年生だが不明です。
八木は大学3年生で夢も希望もなくてフラフラしてます。
亀山は岩手の山奥から東京の大学にやってきた大学1年生ですが、
自称ディスコキングで毎晩六本木でフィーバーしてます。
そして大学浪人中の竹原。
…つまりみんなイケてない男どもってことですね～。
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希林館通り のネタバレと感想
いや～なんだかとっても時代の隔たりを感じる作品だと思ったら、
40年近く前のものだったんですねー驚き！
価値観もなにもかもが違い過ぎて
今読むとちょっとリアリティが感じられないですけれども、
当時の作者としては完成の域に達している画風のようです。
古き良き時代の典型的な下宿物のお話ですね。
主人公の次女・花梨が通う私立梅林高等学校。
花梨はこの学校の社会科の教師であり担任の糸崎先生（24）に
2年間片想いしています。
普段は男嫌いを公言している花梨ですが糸崎先生だけは別。
糸崎先生のこと考えるだけで息ができなくなっちゃうという
純情乙女っぷりです。
ある日糸崎先生から、
高校の後輩を下宿に置いてやってくれないかと相談されます。
前の下宿を追い出されたそうで
お調子者だが悪い人間じゃないと言うのですが…。
夕飯の買い出しの帰り道、
花梨と柚子はバス待ちの列に割り込む不届き者に遭遇します。
黙ってられない花梨は注意するのですが
ガラの悪いその男性に掴みかかられ…！
周りの誰も何も言えないなか助けてくれた男性！
しかし彼はハンサムでしたがケンカは弱く…。
そんなことがあった後、
糸崎先生に連れられてやってきた新しい下宿人・信木高広（20）。
大学2年生の彼はどうやらそうとうな女好きの遊び人のようで、
早速柚子に目をつけます。
そして花梨の糸崎先生への想いに気付いた高広は、
協力してやるからかわりに柚子とデートさせろと言ってきて…！？
イケメンだけどチャラ男でケンカはまるで弱い…
という男性は昔から存在してるんですね（笑）
だけどこういうヤツって根は悪いヤツじゃない…
というのもお決まりのパターンなのかな。
高広もどーしようもないようないい加減な男ですけど、
結局花梨の恋を陰ながら後押ししてくれる役のようで、
だけどホントは密かに花梨に想いを寄せることになる…という、
なんだいいヤツじゃん！みたいな
なんだかんだで核になる重要人物のようです。
高広を下宿に紹介したことから次第に接近する花梨と糸崎先生。
そして進路指導のなか職員室での突然のプロポーズ！！
いやぶっとびすぎでしょ！
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希林館通り まとめ
片想いからいきなり“結婚”という急展開な現実に
気持ちがついていかず動揺する花梨。
どうなっていくのか先が読めない感じに
ついつい引き込まれてしまいます。
「希林館通り」は8巻で完結しています。
「希林館通り」はドタバタ下宿物語の中にも
深い人生論と鋭い洞察がみられる作品でした！
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