唐々煙先生の
「曇天に笑う」を読みました。
1878年（明治11年）・滋賀県大津。
そこには日本最大の監獄・獄門処がありました。
琵琶湖の真ん中にあるそこへ犯罪者を
代々橋渡しをする曇家・三人兄弟が織りなす時代活劇…！
「曇天に笑う」で検索して下さいね。
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曇天に笑う のあらすじ
幕末が終わり文明開化が幕を開けた明治時代。
欧米化が進み煌びやかな衣装に建物が増え、
近代日本の大きな第一歩が踏み出された頃。
廃刀令が出され侍と云うものがいなくなった世の中で、
人々は活気に満ちていました。
しかしその裏では、
変わりゆく日本―新政府に不満を持つ者で溢れ返っており…。
新政府は敵だらけ、犯罪者は過激になる一方で、
監獄は囚人で埋まり脱獄も後を絶たない状況がありました。
そこで政府は一つの案を立てます―、
脱走不可能な湖の監獄！
日本最大の湖・琵琶湖の中の巨木の監獄！
高い壁と水で囲まれた檻は未だ脱走者を出さず、
罪人にとって煉獄の住処となる恐れられた場所となっていました。
そこは無期徒刑・流刑・懲役刑の者の集治監。
いわゆる重犯罪者専用の檻…！
そこで護送の最終段階となる橋渡しを担当するのが
湖畔の大津にある曇神社の曇家です。
曇家は長男・天火（24）、
次男・空丸（16）、
三男・宙太郎（12）の三兄弟。
そして居候の金城白子が一緒に暮らしています。
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曇天に笑う のネタバレと感想
曇家第14代当主である天火は天真爛漫で破天荒、
そして圧倒的な強さを誇ります。
両親が死んでからは大事な事は全部一人でやり、
弟達を守っています。
だけどそれが空丸や宙太郎にとっては
まだまだ自分たちは頼りにされていないんだと、
悔しい思いをさせているんですね。
なんだかんだとお互いに思いやっているのが伝わるので、
仲の良い兄弟で微笑ましいです。
とっても魅力溢れる頼れる兄貴って感じですね。
空丸は自由奔放な兄弟たちに振り回される苦労人タイプの、
真面目で努力家です。
まだまだ兄の強さには敵いませんが、
天火から曇家の宝刀を託されています。
刀はすっかり錆びてしまっていますが…？！
宙太郎は二人の兄を「天兄」「空兄」と呼び、
無邪気な笑顔がなんとも可愛らしい末っ子です。
特に天火のことが大好きで、
彼の言う事ならどんな無理難題にも素直に従っちゃいます。
足の速さでは兄達に引けを取りません。
男三兄弟ゆえの独特の雰囲気のようなものが
よく出ている感じで、
荒っぽさはあるものの互いに影響し合って
共に成長している、いい関係性が滲み出ています。
決して明るい時代や場面背景ではないように思いますが、
三人を見ていると生きる躍動感のようなものに、
パワーをもらえるようなそんな力強さと希望を感じてしまいます。
この地では三百年に一度空が曇り、
それが大きな禍の前兆らしいという話があります。
折しもこの時長期の曇天が続いていて…！？
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曇天に笑う まとめ
テレビアニメ化や舞台化もされ、
2017年には実写映画化も公開予定という人気作品です。
それも納得のストーリーと画力、
魅力的なキャラクター達だと思いました！
「曇天に笑う」は6巻で完結しています。
「曇天に笑う」は躍動感あふれる三兄弟の作品でした！
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