尾崎南先生の
「BRONZE～Special Edition～」を読みました。
絶愛シリーズ、南条と泉のむき出しの愛を描いた長編作品です。
「BRONZE -Special Edition-」で検索して下さいね。
スマホの方はこちら
⇒「BRONZE -Special Edition-」を無料で立ち読み！
パソコンの方はこちら
⇒「BRONZE -Special Edition-」を無料で立ち読み！
BRONZE -Special Edition- のあらすじ
前作、「絶愛」で抑えきれない愛を泉拓斗（いずみたくと）に
感じていた南条晃司（なんじょうこうじ）。
泉と一緒に同棲生活を送っているところから「BRONZE」は始まります。
南条は今をときめくミュージシャンで、
そのルックスからも絶大な人気をほこっています。
そして泉はサッカー選手を目指す高校生。
しかしその実力は日本サッカー協会も認めるものでイタリア留学の話を出ています。
南条の泉に対する盲目的な愛は、
恋人や家族というものを超えて信仰に近いものが
あるのではないかと思われます。
冒頭でも南条は泉が熱を出しだけでオロオロし、
慣れないキッチンに立ちお粥を作ろうと奮闘します。
願をかけて伸ばしていた長い髪を焦がしてまで…。
明るい太陽の下でサッカーボールを蹴る泉を南条は
欲望の混じった瞳で熱く見つめるのです。
以前、泉を肉体的に自分のものにした南条ですが、
その時受け入れてくれた泉は決して愛情ではなく、
同情に近いものだということをよく分かってのです。
それでも、一度は自分の腕の中にいた泉をもう一度抱きたい欲望にかられる南条。
泉はまるでそのどろどろとした肉欲がなかったかのように明るく爽やかに振舞っています。
南条とはベクトルが違うものの、
泉は彼なりの愛情を南条にもっているように思えるのですが…。
絶愛シリーズが発表されたのは1989年ですから、
まだBLというものが同人誌の領域を出なかった時代です。
しかし大手漫画雑誌「マーガレット」から発表されたこの作品に、
当時の少女たちは色めきたったのです。
私も当時、友人たちがこぞって「絶愛」の面白さを語り合うのを良く聞いていました。
今から思い返すと彼女たちを大興奮させたのはBLだからということのみならず、
あまりに痛々しい魂と魂のぶつかり合いのような愛が
赤裸々に綴られていたからではないかと思います。
それくらい泉と南条の愛は何年にも渡って
傷つきすり減りながらも長く続いていくのです。
スマホの方はこちら
⇒「BRONZE -Special Edition-」を無料で立ち読み！
パソコンの方はこちら
⇒「BRONZE -Special Edition-」を無料で立ち読み！
BRONZE -Special Edition- のネタバレと感想
泉の体を無理やりに自分のものにしようとした南条でしたが、
同じ家に住んで穏やかな日々を過ごしていても罪の意識に
さいなまれ続け酒と女に溺れていきます。
しかし女の香水をまとう南条に嫌悪感を感じる泉。
それでも南条の魂のこもった歌を聞いたときに、
泉は自分から南条に身を任せていくのです。
そして翌朝、泉はイタリアのサッカーチームの試合を見学しにイタリアへたちます。
それはたった１週間の旅行だったのですが、
朝起きて隣に泉がいないと知った南条は半狂乱で空港に向かうのです。
バイクで高速を飛ばし、途中いねむり運転の車にぶつかり事故を起こす南条。
南条は足を骨折、そして昏睡状態に陥ります。
１週間後帰国した泉を関係者は責め立てます。
ここ、あまりに皆さんが泉くんを責めるのでちょっと可哀そうなんです。
彼は別に南条を捨てたわけでもなく、
ちょっとイタリアサッカーの見学に行っただけなんですよ。
昏睡状態はしばらく続くのですが、
泉がベッドサイドで南条への思いのたけをぶつけていた時、
唐突に意識が戻ります。
しかし引き換えに南条は声を失っていました。
一過性のストレスによるもので後々声は取り戻せるのですが、
意識を取り戻した南条を南条の実家から迎えがきます。
南条家の当主が亡くなったために、
遺言により南条を武道の13代目宗家を継承させるつもりなのです。
ここで出てくる南条家の兄弟たち。
非道なんですよね。
ずっと因縁めいてつきまとってくるのですが、
泉の身内にも手をまわして破産させたりしてきます。
声が出ないまま、南条家に従うつもりでいた南条ですが、
やはり泉と一緒にいることを選びます。
そして声を取り戻した南条は音楽業界を引退するために
最後のミニアルバム制作に取り掛かるのです。
スマホの方はこちら
⇒「BRONZE -Special Edition-」を無料で立ち読み！
パソコンの方はこちら
⇒「BRONZE -Special Edition-」を無料で立ち読み！
BRONZE -Special Edition- まとめ
泉も南条も生い立ちに影あるんですよ。
そういうこともお互いを引き寄せ合う磁力みたいなものに
なっているのでしょうかね。
このシリーズは名前を変えつつも
ずっと泉と南条の愛を追っているので、まずは「絶愛」から読むことをお勧めします。
「BRONZE~Special Edition~」に関しては15巻まで出ています。
切ない愛を紡ぎだした、BLのはしりともいえる作品をぜひご堪能ください。
スマホの方はこちら
⇒「BRONZE -Special Edition-」を無料で立ち読み！
パソコンの方はこちら
⇒「BRONZE -Special Edition-」を無料で立ち読み！
